令和トラベルへの転職を決断したのは、2021年4月。熱意あるエントリーを経て無事に内定したのは同年5月で、実際の入社は翌年の1月だった。
内定から入社までの約8カ月、テレビ局には四半期ごとの番組放送期間「クール」があるため、2021年9月まではレギュラー番組に出演していた。
その裏では、実は受け入れる令和トラベル側も、少なからずの不安があった。
スタートアップ企業は「半年後、1年後に会社が存続しているか」がわからない。
入社後には「内心では驚いたよ。スタートアップのスピード感の中で、9カ月後くらいに転職したいというのは、異例だった」と社内の人間から言われた。
転職1年でようやく「会社にいていいんだ」と自信
40歳でのキャリアチェンジを、家族も後押ししてくれた。転職後は、決断を理解してくれた夫と「自然と家事も半々で負担」するように。
「今は、仕事が楽しくて、新卒の頃のような『やる気満々』な状態。でも、私には、2人の子どもがいる家庭があるから、そうはいかない。夫の支えがなければ、今のように仕事に打ち込めていない」と言う。
入社から1年以上が経過した現在は徐々に担える仕事も広がり、「この会社にいていいんだ」と、ようやく自信がついてきた。
令和トラベルへの入社後、こうしたインタビューを引き受ける機会もあった。
しかし、経験の少ないうちは「私が会社について、話していいのか」と迷いもある。キャリアを重ねる中で、「自分の言葉で話す仕事では、アナウンサー経験が役立つ」と実感できるようになった。
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