局アナとして、数々の人気番組で活躍。アナウンサーとしての18年半で「やり切った」と胸を張る。
アナウンサー時代に「若いころはバラエティ番組やスポーツ番組で活躍し、年齢を重ねたら報道に……と、具体的なキャリアプランを描いていたわけではなかった」と明かす、大木さん。
すべては「タイミングと縁」。任された仕事には「その場で全力を出す」という一心で取り組んでいた。
「40歳の決断」を上司も受け入れてくれた
20代は「得意を見つけるフェーズ」で、あらゆる仕事にチャレンジ。
29歳で結婚、30代で2人の子どもを授かった。育休期間も経て、「大木に仕事を任せたい」と言ってもらえるよう18年以上にわたりアナウンサー職を全うした。
しかし、長年にわたり勤めてきた職場だ。活躍の場を与えられていた以上、周囲は転職の決断に驚かなかったのかも気になるが、「私の実力でしょうか。強い慰留はされなかったです(笑)」と微笑む。
退社の意思を伝えた際、直属の上司からは「大木はもう40歳だ。20代なら説得の方法があったと思うけど、君の性格も知っているし、言ってきたということは、もう決まっているんでしょ?」と返された。
局アナからフリーにと、アナウンサー界では王道とされる選択肢でもない。それでも、スタートアップの名も知らぬ会社への転職に「何をするの?」と強い興味を示してくれた社員もいたという。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら