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佐藤ママ断言「人柄のいい子」は試験の点も伸びる 私がWBCで再確認した「人間性教育」の重要性

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  • 佐藤 亮子 「東大理Ⅲに合格した3男1女」の母
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スマホでなんでも検索できることは、たしかに便利です。最近話題のChatGPTを使えば、いろんなことが一瞬で可能になります。だから子どもを、時代の最先端のトレンドに触れさせて、デジタルの世界にどっぷり浸らせようというお母さんの意見も聞くことがありますが、私は否定的です。

確かにAIは便利で優秀ですが、そのAIだって、人間がうまく使わないと良い仕事をしてくれませんし、結局のところ、基本的な教養や人間への洞察が必要ではないでしょうか。たとえば童話や夏目漱石を読むことなく、YouTubeやChatGPTで育った子どもは、ネット上で誤った情報や文章に接したときに「あれ? これはおかしいんじゃないか」とか「いや、それは人としてどうなの?」と、それに気づくことが難しいのではないかと思います。

デジタルテクノロジーは、人類にとって素晴らしいものです。でも子育てにおいては、デジタルに触れさせる前に、しっかりとアナログで学ばせるほうが、人格育成において大事だと思いますし、18歳を過ぎてからでもデジタルを使いこなすことはできます。でも、子どものころにアナログの世界からしっかり学んでおかないと、その部分は大人になってから取り戻せないと思います。

親の「欲と期待」を子どもに押しつけない

「そうは言っても、これからはデジタルの時代だ」「小さい頃からプログラミングを学ばせるべきだ」というご意見もよく耳にします。子育てに正解があるわけではないし、ご家庭によって考え方もいろいろなので、そうした意見を否定するつもりはありません。

ただ、1つ気をつけなくてはいけないのは、親の欲と期待を子どもに押しつけてはいけない、ということです。親の人生と子どもの人生は別物です。子どもの人生の主役は、もちろん、子どもです。

ヌートバー選手は高校時代、野球ではなくアメフトの選手として、地元リーグで活躍されていたそうですね。のみならず、バスケットやホッケー、ライフガードなど、いろんな競技をされていたとのこと。ヌートバーママは取材で「メジャーの選手にしたいと思ったことはない」「何で(才能の)目が出るかはわからない」「英才教育はまったくしていない」と答えていました。

ヌートバーママこと久美子さんは、元ソフトボールの選手です。お父さんも高校まで野球をしていました。そんなご両親が「子どもを野球選手にするぞ」と考えるのではなく、いろいろな可能性や選択肢を与えて、その中からヌートバー選手が自分で野球を選ぶ人生を支えてあげたことは素晴らしいと思います。

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【その子の人生の主役はその子】

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