なぜ今、神田昌典氏は「読書会」を推すのか?

明治維新の原動力も、読書会にあった!

神田昌典氏はなぜ今、読書会を推すのか?
 グローバル化で社会が刻々と変わる中、従来どおりの働き方、生き方に危機感を感じる人は少なくないのではないだろうか。そんな中、経営コンサルタントである神田昌典氏が勧めるのが、「知識創造」「価値創造」型の読書だ。これからを生き抜くために、今、必要な読書とは。神田氏に聞いた。

 

なぜ今、読書会なのか?

――本は消えゆくメディアだと言う人もいますが、神田さんは近著の『バカになるほど、本を読め!』(PHP研究所)の中で、本や雑誌などの編集された根拠あるコンテンツの価値を説かれています。世の中のムーブメントの多くは本から始まり、次に雑誌、ネットで話題になり、最後にテレビに取り上げられて社会全体に広がるということですが、なぜ今、本を読むことが必要なのですか。

2015年は大きな変革が起きる年になると思います。歴史を振り返ると、大体70年周期で大きな変化が訪れているからです。私は10年前から、2015年に向けて日本社会の新しい価値観を創造する必要があると言い続けてきました。

ピュリッツァー賞作家のジャレド・ダイアモンドは、「文明を崩壊させるのは疫病でも飢餓でもない。価値観を変えなくてはならないときに、新しい価値観にシフトできた国だけが生き永らえるのだ」と言っています。

つまり、2015年の日本では、これまでの価値観で不要なものは手放し、必要なものを新たに構築する作業をしなくてはなりません。歴史の転換点においては、新しい価値観を創造することが重要です。そのためには、ほかのメディアに比べて情報の信頼性が高く、最先端の知識が集まっている本を読むことが最も有効なのです。

――本を読む方法として、「読書会」を勧めていますね。

ひとりで本を読むところから、みんなで同じ本を読んで語り合い、行動につなげていこうと言い始めたのは、東日本大震災がきっかけでした。

震災後、末吉大希さんという20代の青年が、「自分たちには何ができるのか」と悩み、原発関係の本を読む読書会を開いたのです。心身ともに固まってしまったような時期に、数人で集まって話し合うことによって、落ち着いた心を取り戻し、自分ができることを行動に移し始めたそうです。

その話を聞いて、私が以前から考えていた読書会を始めるのは今だと思いました。そこで、2011年に読書会を開く活動の「Read For Action」をスタートさせました。

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