【更年期障害】治療で「がんのリスク」は上がるか 家族が苦しんでいる時にどう対応するとよい?

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更年期障害はどう改善できるのでしょうか(写真:プラナ / PIXTA)
女性の更年期に起こるつらい症状は、顔のほてり(ホットフラッシュ)、手足の冷え、疲れ、めまいなどの身体症状だけでなく、イライラや憂鬱などの精神症状もある。そんな更年期障害は、どうしたら改善できるのだろうか。病院での治療法はもちろん、セルフケアや、パートナーや家族ができることについて、牧田産婦人科医院 院長の牧田和也さんに詳しく話を聞いた。

更年期の症状は多様で、人によって表れ方や重さが異なる。「顔がほてるくらいで、病院で診てもらっていいのかな……」と受診を躊躇する人もいるだろうが、受診の目安はあるのだろうか。

「大事なのは患者さん自身が気になるかどうかです。もちろん、更年期障害は命に関わる病気ではないので、それほど気にならなければ様子をみても大丈夫です。でも、顔がほてる、極端に汗をかくなどの症状を苦痛に感じたり、どんどん症状が重くなるようだったり、月経の変化が気になるのであれば、遠慮なく受診してください」(牧田さん)

産婦人科で行われる検査

実際に受診して更年期障害と診断された場合、治療することもできるし、いったん様子をみることも可能だ。では、産婦人科ではどんな検査、診療が行われるのだろうか。

「まず、血液検査で女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の値、卵胞刺激ホルモン(FSH)の値を調べます。閉経が近づくとエストロゲンの値は下がり、反対に卵胞刺激ホルモンの値は上がります。内診は月経不順や不正出血の症状があるなど必要があれば行いますが、必須ではありません」(牧田さん)

一般的な健康診断を受けていなかったり、疲れやだるさなどの身体症状が強かったりする場合は、貧血、腎機能、肝機能などの検査を行うこともあるという。

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