※「更年期と仕事に関する調査」:2021年7月に日本放送協会(NHK)と公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会、特定非営利活動法人POSSEが行った調査。
「更年期」と「更年期障害」は違う
中高年の女性が自分の意見をはっきり口にしたり、怒ったりすると「更年期なんじゃないの?」などと揶揄されがちだ。一方、当の女性がちょっとした心身の不調に「更年期なのかも」なんて話すのも、よく見られる光景だろう。
しかし、まず知っておきたいのは「更年期」と「更年期障害」はイコールではないということ。更年期は月経のあるすべての女性に訪れるが、更年期障害はそうとは限らない。
「日本人女性が閉経(月経が終わること)を迎える時期は、平均して50歳ごろです。その閉経を中心として、前後5年間を『更年期』と呼びます。つまり、おおよそ45〜55歳頃の時期を表す言葉ですね。その更年期に起こるさまざまな症状があり、ほかの病気による症状ではない場合に『更年期障害』と診断されます」(牧田さん)
更年期は誰もが通る道だが、更年期障害にはなる人とならない人がいて、症状も重かったり軽かったりする。その違いはどこにあるのだろうか。
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