【更年期障害】動悸や関節痛など、意外な症状も 診断のポイントや、間違いやすい病気も解説

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更年期と更年期障害はどう違うのでしょうか(写真: ペイレスイメージズ1(モデル) / PIXTA)
顔のほてり、発汗、手足の冷え、イライラ、疲れ、めまい……。こうした更年期のつらい症状に苦しむ40〜50代女性は多い。「更年期と仕事に関する調査」によると、40〜50代の男女4万5000人のうち、更年期特有の症状を「現在、経験している」または「過去3年以内に経験した」という人は女性で約37%、男性で約9%いた。家庭にも仕事にも影響があったという。なぜ更年期につらい症状が起こるのか、更年期と更年期障害はどう違うのか、どう対処すべきかについて、牧田産婦人科医院 院長の牧田和也さんに詳しく話を聞いた。

※「更年期と仕事に関する調査」:2021年7月に日本放送協会(NHK)と公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会、特定非営利活動法人POSSEが行った調査。

「更年期」と「更年期障害」は違う

中高年の女性が自分の意見をはっきり口にしたり、怒ったりすると「更年期なんじゃないの?」などと揶揄されがちだ。一方、当の女性がちょっとした心身の不調に「更年期なのかも」なんて話すのも、よく見られる光景だろう。

しかし、まず知っておきたいのは「更年期」と「更年期障害」はイコールではないということ。更年期は月経のあるすべての女性に訪れるが、更年期障害はそうとは限らない。

「日本人女性が閉経(月経が終わること)を迎える時期は、平均して50歳ごろです。その閉経を中心として、前後5年間を『更年期』と呼びます。つまり、おおよそ45〜55歳頃の時期を表す言葉ですね。その更年期に起こるさまざまな症状があり、ほかの病気による症状ではない場合に『更年期障害』と診断されます」(牧田さん)

更年期は誰もが通る道だが、更年期障害にはなる人とならない人がいて、症状も重かったり軽かったりする。その違いはどこにあるのだろうか。

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