「夢がない子」の親がしてしまっている3大NG言動 大人が「夢を聞いてあげない」とこどもはこうなる

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たくさんの親御さんと接していると、こどもに対して「夢みたいなことを言ってないで勉強しなさい」と言う方もいらっしゃいます。

しかし、勉強するのは夢のためですよね。勉強しなきゃいけないから、勉強するわけではありません。このように夢を否定するから、夢を持てないこどもになってしまい、毎日の生活にも気力がなくなってしまうのです。

私はこれまでメンタルコーチとして、10000人以上のこどもたちと向き合い、脳科学と心理学に基づいたトレーニングによって多くの子のメンタルを改善してきました。

そして、その結果、甲子園で決勝進出、オリンピックで金メダル獲得など、様々な成果を残すことができています。

やりたいことがない子にやってはいけない言動

「夢」や「やりたいこと」は、その人のがんばる力と正比例します。つまり、夢がなく、やりたいことがないから、がんばれないといっても過言ではありません。

ただし親や指導者など周りの人の言葉がけやサポート次第で、こどものやりたいことを見つけていくことも可能です。

今回は、やりたいことがない子にやってはいけない言動を3つのシチュエーション別にご紹介していきます。また、どう言い換えればいいのか、どう接すればいいのか対処法もご紹介しています。

甲子園球児やオリンピックメダリストなどの若いアスリートの指導でも実際に用いている言葉がけです。特にこどもを持つ親御さんやこどもに関わる先生・コーチの方は、ぜひ普段から実践してみてください。

① 「こうなるんじゃなかったの」「こうしなさいよ」とプレッシャーをかける

これまで夢の話もしてこなかったし、親が自分の夢を語ることもなかった……。そんな場合、「いきなり夢の話をされても……」と困惑してしまう子もいると思います。

私たち日本人は、「短期目標」と「努力」、そして「反省」の文化が根付いています。反対に長期的な視点、つまり夢やビジョンに関することを習わないで大人になっていきます。

ですから、いきなり夢の話をされてもピンとこないという人が多いのも事実です。

例えば、オリンピックを目指すアスリートも同じです。オリンピック出場やメダリストになるということは短期目標です。そこまでは自分で設定されている方が多いです。

ただし、その後の「どんな姿になっていたいのか」という長期目標を描いている方は少なく、設定していただくよう働きかけています。

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