栗山監督が口を出すより判断に専念する納得理由 自分本位と気づかぬままコーチの職域を侵す懸念

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栗山英樹氏(撮影:今井康一)
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本を3大会ぶりの優勝に導いた栗山英樹監督。小学生の頃から書き続けている「野球ノート」があり、気になった言葉をその都度書きとめてきました。日本ハム監督時代に書籍としてまとめた『栗山ノート』より一部抜粋してお届けします。

ファイターズの監督就任1年目に出会った言葉

すべて上に立つ者は、

得意な方面があることが良くない。

専門分野を持つべきではない

江戸中期の儒学者、荻生徂徠の言葉です。

ファイターズの監督に就任した1年目、日本シリーズで読売ジャイアンツに敗れました。2年目はパ・リーグで最下位に終わってしまった。3年目はクライマックスシリーズのファイナルステージで、福岡ソフトバンクホークスにあと一歩及ばなかった。

私が監督をやっているから、チームが勝てないのでは――そもそも決して太くなかった自信は、シーズンを重ねるたびに痩せ細っていきます。弱気が心に忍び込んで、自分ひとりでは追い出せなくなっていました。

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