野村克也が憂う、大谷翔平が抱える「大問題」

栗山監督の大谷起用法にも疑問がある

日本対オランダ テレビのインタビューで野村克也氏(左)と談笑する大谷翔平選手 2016年11月13日=東京ドーム(写真:日刊スポーツ/アフロ)
プロ野球も開幕から1カ月が過ぎ、ゴールデンウイーク真っただ中である。開幕直後はWBCの“後遺症”で、各球団の主力選手のなかに調子を落としている者が目立った。また、「二刀流」大谷翔平選手が左大腿二頭筋の肉離れに見舞われ(2017年4月8日の京セラドーム大阪での日本ハム対オリックス戦)、昨シーズン優勝チームの日ハムが現在、最下位に低迷するなど、今年の野球界は気になる部分が非常に多い。
「昨季、日本ハムが優勝できたのは大谷の力によるところが大きい」と著書『負けを生かす極意』で語っている野球評論家の野村克也氏に、野球ファンがいちばん気になる“球界の至宝”大谷選手の今後のあるべき姿について、余すことなく語っていただいた。

大谷は、野球選手としての基本姿勢を備えている

マウンドに立てば165キロのストレートを投げて、バットを持って打席に入ればスタンドの中段までボールをかっ飛ばす。こんな選手、確かにこれまでいなかったよね。「天は二物を与えず」というが、こと大谷に関してはその言葉は当てはまらないようだね。

確かに二刀流にはロマンがある。オレは投手としての才能はまったくなかったけど、彼のように体が大きくて、手足が長く、そのうえ160キロを超えるスピードボールを投げられたらどうしていただろうと、考えなくもない。

投手と打者では「チームに貢献した」という見方が逆になる。打者はたとえ4打席凡退しても、5打席目にサヨナラホームランを打てば成功となる。だが、投手は9回二死まで相手打線を抑えていても、最後に打たれたら失敗だ。

そうならないようにするために、私はキャッチャーとして細心の目くばせ、気くばせをして投手をリードしていたが、自分に投手の才能があったなら、ひょっとしたら二刀流を追い求めていたかもしれない。

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