野村克也が憂う、大谷翔平が抱える「大問題」 栗山監督の大谷起用法にも疑問がある
大谷は、野球選手としての基本姿勢を備えている
マウンドに立てば165キロのストレートを投げて、バットを持って打席に入ればスタンドの中段までボールをかっ飛ばす。こんな選手、確かにこれまでいなかったよね。「天は二物を与えず」というが、こと大谷に関してはその言葉は当てはまらないようだね。
確かに二刀流にはロマンがある。オレは投手としての才能はまったくなかったけど、彼のように体が大きくて、手足が長く、そのうえ160キロを超えるスピードボールを投げられたらどうしていただろうと、考えなくもない。
投手と打者では「チームに貢献した」という見方が逆になる。打者はたとえ4打席凡退しても、5打席目にサヨナラホームランを打てば成功となる。だが、投手は9回二死まで相手打線を抑えていても、最後に打たれたら失敗だ。
そうならないようにするために、私はキャッチャーとして細心の目くばせ、気くばせをして投手をリードしていたが、自分に投手の才能があったなら、ひょっとしたら二刀流を追い求めていたかもしれない。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら