春に増える「環境変化ストレス」を緩和する養生法 仕事中にできるツボ押しと漢方薬が強い味方

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この処方はたかぶった肝の気を落ち着かせる働きがあります。元々は小児のかんの虫や引き付けなどに使われていた処方で、小児科の医書にも記載されています。近年では小児より大人のストレスによる心身の症状や、高齢者の認知症の問題行動などに使われることが多くなりました。

「服用し始めてから穏やかな気持ちになり、キレることが少なくなった」という報告をいただくことも多い処方です。「キレる」というのは、肝のたかぶりを抑えられずに爆発することにより起こる現象ですから、肝が正常に働けば収まるのです。

デスクワーク中にできるツボ押し

緊張状態が続くと、肝に大きな負担がかかります。「緊張しているな」と感じたら、すぐに対処を。手には緊張を和らげるツボが数多くあります。手のツボなら仕事中でも人目を気にせず押しやすいですから、緊張を感じたら深呼吸をしながらゆっくり押してみましょう。

緊張緩和のツボ①合谷(ごうこく)

親指の骨と人差し指の骨が接合している手前にあるツボです。万能のツボで、緊張緩和やストレス解消のほか、頭痛や歯痛、肩こりなどに効きます。反対側の親指と人差し指で挟むように押さえ、気持ちいい強さで押して、ゆっくり刺激するとよいでしょう。

緊張緩和のツボ②労宮(ろうきゅう)

労宮の位置は、手のひらの中央にあるツボです。緊張して呼吸が浅くなっているときに、深呼吸をしながら親指でゆっくり押し続けます。

緊張緩和のツボ
緊張緩和のツボ、合谷と労宮(イラスト:おおしま/PIXTA)
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平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

東洋鍼灸専門学校非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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