誰もが感じている「なんだかしんどい」の正体 鍼灸師が考えるあなたの「疲れ」の原因とは

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「なんだかしんどい」のにその理由が特定できない、ということはありませんか?(写真:Pangaea/PIXTA)
現代人は何かと疲れがち。京都で鍼灸師として活躍する傍ら、ツイッターやメディアなどでも人気のすきさんの著書『ゆるませ養生――“何だかしんどい”を楽にする「自分を大事にする作法」』から一部抜粋して紹介します。

「しんどさ」を特定するのは難しい

「なんだかしんどい」「気が付いたらいつの間にか疲れている」……。こうした悩みを持つビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。筆者は、京都でお灸と養生の治療院を営んでいますが、こうしたお悩みを抱えたお客さんは毎日のようにいらっしゃいます。

この「漠然としたしんどさ」の原因は、多くの場合、特定することが難しいものです。多くの方は、何もアスリートのように日々体に強い負荷を与えているわけでも、不眠不休で仕事を続けていたりするわけでもありません。

ほとんどの人は、各々にとって普通の生活を営んでいる中で、「特にこれといった理由もなく」「気が付いたらいつの間にか」漠然としたしんどさを感じるようになっています。

私たちは、ただ真面目に生活しているだけで、なぜか不思議と疲れてしまうのです。「あなたの不調の原因は〇〇です」とはっきり特定できれば、病院に行ったりできるのでしょうが、なかなかそうはいかない……。そうしたことが、こうしたお悩みの改善を難しくさせています。

でも、あきらめるのはまだ早い! 私たち現代人の多くが抱える“なんだかしんどい”の原因を探るヒントは、意外にも東洋医学にありました。気軽にできる、具体的な解決法とあわせてみていきましょう。

東洋医学の世界観を一言でいうなら「バランス」です。

どういうことかというと、たとえば私たちの体調というのは、まるでシーソーのように、常にゆらゆらと動きながらバランスを取り続けている、ととらえます。「緊張と弛緩」「疲労と回復」「仕事と遊び」……といった具合に。このシーソーのバランスがある程度の範囲内に保たれてさえいれば、基本的に体調を大きく崩すことはありません。

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