週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

誰もが感じている「なんだかしんどい」の正体 鍼灸師が考えるあなたの「疲れ」の原因とは

6分で読める
2/3 PAGES

ところが、現実はそうはいきません。私たちは何かというと「頑張る」が口グセになっているし、それを社会から期待されることが多いです。

筆者が見たところ、「なんだかしんどい」というお悩みを持つ人は、基本的にみなさん、「頑張り屋さん」。「頑張りグセ」が染みついている人って、本当に多いのです。もちろん、それ自体はとても素敵なことです。ただし、その人の負担になりすぎない「頑張り」でなくてはいけないと思います。

ちなみに「頑張る」というのは、書いて字のごとく「頑(かたく)なに張る」ということ。つまり、無意識のうちに私たちの体や心は固くなってしまうわけです。それを続けていると、心身の固さは増していき、いずれ体調のシーソーもバランスを乱したまま固まってしまうことでしょう。

筋肉だって、ゆるんだ状態から固くなるときに一番パワーが出るものです。ひるがえって私たちはどうでしょう。頑張り続けて固くなり、いざというときに本来の力が発揮できなくなってしまっては、何とも悲しいじゃあありませんか。

「頑張る」のまま固まってしまったシーソーの反対側に一刻も早く“何か”をのせて、バランスを取り戻さねばなりません。この「頑張る」の対になるのが「養う(養生)」ということ。現代人は「養う(養生)」が決定的に不足しているのです。

そもそも「養生」ってどういうこと?

「養う」つまり「養生」とは、自分を大事にしてあげる、ということ。でも、これがなかなか難しい。たとえば、あなたもこんな経験はありませんか?

・休日、一日中横になって、かえって疲れをためてしまう
 ・体力をつけようと筋トレやランニングに励んで、体を痛めてしまう
 ・気分転換のつもりで旅行に行ったが、むしろ疲れて帰ってきてしまう
 ・体にいいといわれる食べ物を食べても効果がよくわからないし、続かない
 ・そもそも、どこから手をつけていいかわからない  ……etc.

よかれと思ってしたことで、かえって体を疲れさせてしまう(実際、今挙げた事柄は、体をむしろしんどくさせてしまうことがあります)。「養生」って、なんて難しいんだろうと思った方もいるかもしれません。

次ページが続きます:
【「頑張る」から「養生」へシフト】

3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象