つらい腰痛を悪化させる人の「いけない対処法」 腰痛の専門家が教える意外なヒント

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縮小

×伸ばす

伸ばすことで柔らかくなる筋肉の状態とは、使って緊張した場合、運動後の「筋肉痛の状態」だけです。毎日痛みを出す筋肉を伸ばすと、さらに悪化します。最悪の場合、筋肉が断裂しますので、実は、これも絶対に行ってはいけません。

×注射(ブロック注射・トリガー)

痛みがあるときに病院で使われる注射の成分には、「筋肉がこわばる(硬くなる)」「腰痛」「発熱」という副作用があります。痛み止めで一時的に痛みが軽くなった場合、それを「治った」と錯覚しがちですが、結果としてさらに筋肉が硬くなり、痛みが増していきます。

×湿布・痛み止め

湿布や痛み止めも、副作用に「筋肉がこわばる」「腰痛」「発熱」があります。痛みは軽くなるもののその場しのぎで、さらに筋肉を硬くして痛みが増します。

このように、腰痛にはさまざまな対処法が考えられますが、一時的な効果はあったとしても、腰の深部の筋肉まで柔らかくすることはできません。やり方によっては、結果的に悪化させてしまう危険性もあります。

それでは、安易な考えで腰痛を悪化させることなく、筋肉を柔らかくして痛みを消すにはどうすればよいのでしょうか?

安全に筋肉を柔らかくする「緩消法」

私は試行錯誤の実験と研究を重ね、2007年に、筋肉内の緊張成分を安全に排出するメソッド、「緩消法」を考案しました。

この緩消法では薬や道具をいっさい使いません。筋肉を柔らかくする段階でのもみ返しもありませんし、一度柔らかくした筋肉は再度硬くなりません。ですので、悪化させずに筋肉を柔らかくすることができます。

緩消法は、手が動けば、老若男女を問わず誰でも簡単に行えます。今までに緩消法を行った最年少は3歳の男の子、最高齢は95歳の女性でした。なかには2分で痛みが消えたという方もいました。

ただし、痛みはほかの人にはわかりませんから、大事なのはあくまで自分で状態を感じながら、無理せず筋肉を柔らかくしていくこと。それがいちばん、安全なのです。

次ページこの2ステップで、腰まわりの筋肉が柔らかくなる!
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