つらい腰痛を悪化させる人の「いけない対処法」 腰痛の専門家が教える意外なヒント

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反対に、「痛み」を感じとる神経のない場所は、骨、椎間板(脊柱の骨の間にある円形の軟骨)、軟骨、毛、つめなどです。毛やつめの細胞は先端まで生きていますが、切っても痛みはありません。

なお、骨折したときの「痛み」は骨そのものではなく、骨折した部位の周辺の筋肉や膜が損傷して生じます。

実は「やってはいけない」対処法

切り傷や打ち身など原因が特定できるものを除けば、「痛み」を感じとるのは筋肉にある「神経」だということはざっとおわかりいただけたと思いますが、「痛み」とは簡単にいうと、「筋肉の緊張」、つまり「筋肉が硬くなっている状態」です。

では、その「痛み」をなくすにはどうすればいいのか。それは、緊張した筋肉を柔らかくすればいいのです。筋肉を柔らかくするには、筋肉から「緊張成分」(老廃物、カルシウムなど)を排出させる必要があります。

ここで、「よし、わかった! 筋肉を柔らかくすれば腰の痛みが消えるのか」と考えたかもしれませんね。でも、ちょっと待ってください。正しい知識もなく、むやみに自分で腰痛を治そうとすると、逆に悪化してしまう危険性があります。とくに次のような対処は多くの皆さんがよくやりがちですが、実は「NG!」なので気をつけてください。

×もむ

一般的に、筋肉をもむことをマッサージといいますが、緊張した筋肉を誤った方法でもむことで炎症が起こります。この状態を「もみ返し」といいます。腰の筋肉をもんで、もみ返しが起こった場合、最悪の場合、3日間程度立てなくなります。

×たたく

筋肉の同じ箇所を10回以上連続してたたくと、緊張した筋肉は反発を起こし、さらに硬くなります。長く肩たたきをすると痛みが増すのも、筋肉の反発から筋肉がさらに緊張するからです。

×強く押す

筋肉が緊張し、痛みがある場所を強く押した場合、激しく反発し、さらに緊張します。緊張している筋肉に対し、絶対に行ってはいけないいちばん危険な方法です。

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