つらい腰痛を悪化させる人の「いけない対処法」 腰痛の専門家が教える意外なヒント

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つらい腰痛を悪化させる「いけない対処法」と、安全に筋肉を柔らかくし、痛みを根本から取り除く「緩消法」を紹介します(写真:プラナ/PIXTA)
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「仕事続きで腰痛がきつい」「ぎっくり腰がやっぱりこわい」……。だいぶ春めいた日もあるとはいえ、朝晩はまだまだ肌寒いこの時期、多くの日本人を悩ませるのが腰まわりの不調。年度末、そして新年度に向けた動きが活発化する今、さすがに少しでも早くそのつらさから解放されたいものだが、自分なりの対処だけでは痛みはそうラクにはならない。
自ら開発した腰痛解消メソッドでアメリカの特許も取得している坂戸孝志氏は、「誤った対処を続けていると、さらなる腰痛の悪化につながりかねない」と語る。よかれと思ってやっていた処置が、実は腰痛を長引かせる原因になっているかもしれない、というのだ。
この記事では、『イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる』の著者・坂戸孝志氏に、腰痛を悪化させるかもしれない危険な対処法と、安全に痛みをやわらげる独自のメソッドについて解説してもらった。

「痛み」を感じるしくみ

人は「痛み」を感じますが、そもそもなぜ感じるのでしょうか。腰痛を根本から改善するためには、まず痛みのしくみについて少し理解を深めたほうがよいでしょう。

人は、「痛み」を神経の神経終末(先端・末端)で感じとっています。少し専門的になりますが、神経終末で痛みを感じとるのは、ブラジキニン、たんぱく分解酵素、セロトニン、ヒスタミンなどの物質です。ただ、神経は痛みを感じとることはできても、痛みを体の外に出すことはできません。

(提供:KADOKAWA)

意外に思われるかもしれませんが、「痛み」を感じとる神経がある場所は、筋肉です。そのほか、靭帯、腱、脳や内臓に関連する膜などにもありますが、体の「伸縮できる部分」にあると考えるとわかりやすいかもしれません。

ですから、切り傷や打ち身、ウイルスなどによるものではなく、原因はわからないけれども「痛み」を感じるというときには、筋肉など神経のある場所に何らかの異常があると考えられます。

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