つらい腰痛を悪化させる人の「いけない対処法」 腰痛の専門家が教える意外なヒント

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ステップ② 腰まわりの筋肉を左右同時に柔らかくする

まず、足、肩幅より少し広めに開きます。立って行うと効率良くできますが、立てない場合は座ったままでもかまいません。

親指の先を、腰の緊張している筋肉に軽く押しあてます。筋肉が緊張していると、横から親指で軽く押すだけで痛い場所があります。わき腹の方向から真横に指を入れるなどして探してみてください。

(提供:KADOKAWA、図版:関祐子・梔図案室)

おさえた指を視点に、左側に上半身をスムーズに傾けます。このとき、図の②の傾き以上に傾けないでください。

1秒程度でスムーズに①の姿勢に戻ります。そのまま動作を止めずに、今度は右側に傾けます。そして①の姿勢に戻ります。

この左右に上半身を傾ける動きを、途中で止めずに1秒感覚でスムーズに行ってください。緊張している筋肉が柔らかくなるまでこれを繰り返します。

筋肉を柔らかくし、痛みを根本から取り除く

『イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

以上2つのステップを行うことで、横方向から指をあてることのできる緊張した筋肉を柔らかくすることができます。腰まわりの筋肉が柔らかくなるだけで、つらい腰痛も少しはラクになるはずです。

以上、この記事では、腰痛を悪化させる危険性のある対処法と、痛みを根本から取り除くための「腰痛緩消法」について紹介しました。

もんだりたたいたりするのは一時的には効果があるかもしれませんが、筋肉が柔らかくならない限り、腰痛を治すことはできません。なにかと忙しく、実は腰にも負担がかかり続けるこの時期、今回紹介した「腰痛緩消法」をぜひ実践してみてください!

坂戸 孝志 東京日本橋「痛みの専門院」名誉院長

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さかと たかし / Takashi Sakato

東京日本橋「痛みの専門院」名誉院長、社団法人 日本健康機構 理事長。
緩消法開発者、理学療法士。腰痛アカデミー主宰。
18歳のときに工事現場の事故にあい、コルセットがないと動けない日々が14年間続き、総合病院や整体など民間治療を渡り歩くも症状がますます悪化。30歳のときにはほとんど寝たきりとなる。その後、「誰にも治せない痛みは自分で治すしかない」と決心、「どうやったら痛みが消えるか?」を考え抜き、腰痛を一人で治す方法を開発。今ではスポーツも問題なくでき、講演で一日立ちっぱなしでも大丈夫なほどに回復。自分の体で実践した経験を活かし、病院から見放された腰痛患者に症状改善のための指導を行なっている。

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