登校渋る小学生、「発達障害」疑う親に伝えたい盲点 脳科学者が最新研究をベースにアドバイス

1.どうして変わった行動をとってしまうのか、子どもの立場からの視点を提示
2.それに関連する脳科学や発達心理学の最新研究を解説
3.1、2をふまえて、相談者がどうやって問題に対処すべきかを回答
やれているように見せるために苦労していることも
Q.小3の息子、私は発達障害を疑っています。登校しぶりがありますが、無理に登校させ続けてもいいのでしょうか。
shumama(相談したい子の母、40代前半)、夫、長男(相談したい子、8歳)、長女
■相談の詳細
現在、小学校3年生の長男についての相談です。1学期の終わりごろから登校しぶりがあります。行きたくないのに、苦しみながら登校し、しばらくすると腹痛を訴えて1日欠席し、また嫌がりながら登校するというかんじです。先生に相談したところ、学校生活では友だちとも楽しくあそんでいたり、授業で発表もしたりと問題なさそうに見えるそうです。夏休み中は、元気でしたが、また学校がはじまり、かなり苦しそうに登校しています。
息子さん、つらいですね。小学校3、4年になると、人間関係も複雑になりますし、成長の差も大きく出てくる時期です。勉強は得意ではない、ということで、どこかでつまずいているのかもしれません。わからない授業をずっと聞き続けているのも苦痛でしょう。
学校では、がんばってなんとかやれているように見えるのかもしれません。でも、実際にはそう見せるために、本人はかなり苦労している、ということもありえます。頑張ってやってきたけど、どうにも学校に行くのがしんどくなる、行ってもお腹が痛くなって翌日は休んでしまう、という状況になっているのだと思います。