登校渋る小学生、「発達障害」疑う親に伝えたい盲点 脳科学者が最新研究をベースにアドバイス
少し気になったのは、夜中に起きてしまったときに「ビデオを見せる」ということ。実はビデオやテレビ、パソコンなどの光る画面を見ることは、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、自然な眠りへの誘いを妨げてしまいます。寝室にテレビがある子の割合は1~2歳で17%、3~5歳で30%あり、寝室にテレビがある子どもはない子どもに比べて20~30分睡眠時間が短い、という調査結果もあります。
寝る前2時間くらいは、画面を見せないようにして光の刺激を入れないようにしましょう。代わりにトントンしてあげるとか身体をなでてあげたりすることで、安心して眠りにつくこともあります。
また、昼間の運動は足りていますか。昼間に十分身体を動かして疲れていると、すんなりと寝てくれるものです。
幼稚園に入園すると、早起きが必要になります。今のうちから、朝、少しずつ早く起こすようにしてはどうでしょう。「早寝早起き」、まずは「早起き」から始めましょう。
睡眠リズムを作るには
起きたらすぐにカーテンを開けて、朝の光を取り入れましょう。朝から外にお散歩に行くのもいいですね。雨で暗いなら朝から電気をつけて明るくしてください。「朝、光を浴びる」ことで、メラトニンの分泌が抑制されて目が覚め、睡眠リズムが作られます。
幼稚園、小学校と進むにつれて、朝起きて幼稚園や学校に行き、活動して夜は疲れて寝る、という生活が身についてきます。しかしそれでも、もしかしたら、ママが部屋から出ていった後で、1人でこっそり本を読んだりしているかもしれません。
人間にとって睡眠はとても重要ですが、その長さや深さというのは、実は個人差があります。娘さんが毎朝起きて、問題なく活動できていれば、どうかそのまま見守ってあげてください。早く寝なきゃ、という気持ちがストレスになる場合もあります。