給与形態にどうも不安が募る会社の典型的な特徴 雇用契約書や給与明細、しっかり確認していますか

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給与明細をもらうことを単なる儀式とせず、内容を理解して保管を徹底することが不可欠だ(写真:makaron* /PIXTA)
新生活が始まるシーズン。期待に胸を膨らませる一方、初めてのアルバイトや新天地で働く方は不安も多いことでしょう。もし勤め先がブラック企業だったら……。ブラック企業を事前に察知して回避する方法や、実際にブラック企業に勤めてしまった際の対処法を身につけておきたいところです。
『20代からの働き方とお金のこと』より一部抜粋、再構成して、不幸な働き方を避けるための秘訣をお届けします。 
『20代からの働き方とお金のこと』
(イラスト:ザックKT-4)

契約書でブラック企業かどうかはほぼわかる

「では当社で働いてもらいましょう」

となったらまず交わされるのが雇用契約書。労働契約書と呼ばれることもあるが、内容に変わりはない。同時に労働条件通知書も渡されるのが一般的。契約書と労働条件通知書、これまた内容としてほとんど違いはないはず。どんな条件で働くことになるのかが明記されている。契約書と通知書の内容に納得できたら、契約書にサインをする。これで雇用契約が結ばれたことになる。

労働条件通知書には主に次のような項目が書かれている。

1 契約期間
2 仕事をする場所
3 仕事の中身
4 働き始めと終わりの時刻
5 時間外労働の有無
6 休憩時間
7 休日、休暇
8 賃金の計算、支払いの方法や締め日、支払いの時期、昇給について
9 退職
10 解雇の事由および手続き

雇用契約締結は単なる儀式とは思わず、きちんと書面の内容を熟読しよう。雇用契約と見せかけて、業務委託契約や請負契約を交わそうとする悪質な会社もある。

書面は2部作成し、署名・捺印したものを会社と自分が1部ずつ保管。労働契約だけでなく、契約書と名のつくあらゆる書面がここまででワンセット。覚えておこう。

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