「心不全パンデミック」がすでに起こっている
2023年に入り、コロナも収束の気配を見せてきました。厚生労働省は今月、「マスク着用は個人の判断を基本」としたうえで、新たなガイドラインを発表。また、政府は新型コロナの感染症法上の位置づけについて、5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げる方針を明らかにしました。
こうした流れに伴って、全国各地でマラソンなどのスポーツ競技や各種イベントが数年ぶりに開催され、賑わいをみせています。
これまで在宅時間が長かった人も、外に出る機会が増えることでしょう。自粛していたスポーツ、山や海などへのレジャーを楽しむ人もいると思います。
もちろんそれはいいのですが、こういった状況は、じつは「心臓にとっては要注意の側面」があるのです。
というのも、コロナにより私たちを取り巻く環境や生活習慣が大きく変化したことで、「心臓の健康」が危うくなっている状況が懸念されます。
そのような状況において、急に運動をしたり、心拍数を上げるような行動をとってしまったりするのは心臓に「大きな負担」となってしまうからです。
いままで静かな生活をしていたのが急に活動的になることで、心臓が適応できず、最悪は「心筋梗塞」などの血管事故を起こすこともありえます。
以前から、アフターコロナの「心不全の発症率の増加」を危惧する声があったのですが、残念ながら、そのような悲劇はすでに現実に起こっています。
今回は、コロナ収束で「心臓病リスク」が増える、その理由について私の実体験も交えてお話しします。
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