考えてみて思い当たったのが、女性は朝いちばんに起きて、部屋がまだ暖まっていない寒いところで、朝食づくりや洗濯などの家事を行う人が多いということです。8人が急性心不全を起こした時間はすべて朝でした。
寒いところで急に活動をすると、血圧が急上昇して、動脈や心臓に過度の負担がかかり、このような不幸な心血管事故が起こってしまうのです。
しかし、ここで注意したい点があります。これらの血管事故は一見、寒波によるヒートショックで起こったように見えますが、その大もとにはやはり心血管事故の原因となる「動脈硬化の進行」があったはずです。
その原因こそが「生活習慣」です。
コロナにより拍車のかかった「過食」や「運動不足」などの生活習慣が、「内臓脂肪の蓄積」とともに、「高血圧」や「糖尿病」「脂質異常症」などの「動脈硬化の危険因子の悪化」につながります。このことは、「“太っている人”が知らない『心臓病』超怖いリスク」で詳しく解説しています。
さらに、一変した生活は「心の乱れ」を引き起こし、ストレスとなって自律神経に「よからぬ影響」 をもたらします。
「心臓の健康」にとって大きなマイナス
これらは すべて「心臓の健康」にとって大きなマイナスです。
ここ数年のコロナ禍で、「動脈硬化を引き起こすような生活習慣」が根付いてしまったところに、急激な温度差などが起こると、このような「心不全の発症のきっかけ」となってしまうのです。
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