お金に困る人が知らない「人生の3大資金」の現実 人生100年時代をどう生きるべきか

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人生において大きなお金がかかる3つのことを知っておきましょう(写真:ああ/PIXTA)
お金について考えることは、人生について考えることでもあります。しかし、「お金と世の中のしくみ」「上手なお金との付き合い方」を説明するのは、決して簡単なことではありません。もし自分自身の子どもたちに問われた時、どんなふうに教えればいいのでしょうか。
そこで本記事では、小学生から大人まで、幅広い世代から反響を集めている、池上彰さん監修の『僕らの未来が変わる お金と生き方の教室: 君が君らしく生きるために伝えておきたいこと』より、一部抜粋・再構成してお届け。「人生の3大資金」について綴ったパートをご紹介します。

人生の3大資金を知っておこう

生きていくにはいろいろなお金がかかります。 人生において大きなお金がかかる3つのことがあります。それは「教育」「住宅」「老後」です。

この3つにかかるお金は人生の3大資金と呼ばれていて、何千万円単位のお金がかかります。一度に大金を用意するというよりも長期的な出費になることが多いので、生活設計は計画的に進めていく必要があります。

教育費については、幼稚園から大学卒業までの必要資金は1人につき約1000万~2500万円と幅があります。小・中学校は義務教育なので、授業料は原則無償ですが、給食費、制服、遠足や部活の費用などは家庭の負担になります。高校、大学に進学すれば授業料がかかり、進学先が国公立か私立かによって教育費は大きく変わります。ただし、事前にお金を用意できなくても、奨学金制度を活用して、社会人になってから自分で返済するという選択肢もあります。

住居費については一戸建てやマンションを買うのか、あるいは賃貸(家賃を払って借りる)の家に住み続けるかが、大きなテーマとなります。家を買う場合、土地付き注文住宅を買った人の出費額(建設費、土地取得費)の平均は4397万3000円とかなり高額です(2020年度フラット35利用者調査)。

しかし、地域差もありますし、買うにしても中古住宅ならコストを抑えられます。自分の家を持たず、収入に応じた家賃を払いながら賃貸に住み続けるという選択肢も考えられます。

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