将来我が子を「破産」させないための投資の教え方 投資するうえで大事な2つの考え方とは

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子どもに伝えたい、「投資」についての2つの重要な教え(写真:metamorworks/PIXTA)
お金について考えることは、人生について考えることでもあります。しかし、「お金と世の中のしくみ」「上手なお金との付き合い方」を説明するのは、決して簡単なことではありません。もし自分自身の子どもたちに問われた時、どんなふうに教えればいいのでしょうか。
そこで本記事では、小学生から大人まで、幅広い世代から反響を集めている、池上彰さん監修の『僕らの未来が変わる お金と生き方の教室:君が君らしく生きるために伝えておきたいこと』より、一部抜粋・再構成してお届け。「投資するうえで大事な2つの考え方」について、小学生向けに綴られたパートをご紹介します。

投資する人のおかげで社会は発展する

この記事では、お金を「増やす」こと、投資について考えていきましょう。

投資とは将来的に資本(お金)を増やすために、現在の資本(お金)を投じることです。たとえば、いまある会社の株を買って、値が上がったときにその株を売ったらお金が増えますね。そういう株の売買も投資の1つです。

投資というと、「こわい」「ギャンブルだ」「危ない」などというイメージを持つ人もいるかもしれません。たしかに株などに夢中になってしまい、痛い目を見る人もいますが、それはその人の問題であって、投資をすること自体は悪いことや汚いことではありません

株主がお金を出してくれることで株式会社は活動できて、そのおかげで社会は発展していきます。株主というのは株を買った人、つまり投資をした人のことですから、投資をする人がいるからこそ世の中は発展してきたともいえます。

また以前の記事で消費することは投票だと説明しましたが、投資することも投票と似ています。自分が好きな会社の株や債券を買うことで、応援することができます。

投資の基本というのは、余裕がある人たちから、いまお金を必要とする人たちにお金を回してあげること。新しいことや、社会のためになることをやろうとする人へ、お金を渡して(株などを買って)応援することです。そして、新しいチャレンジがうまくいったときに、お礼としてお金を増やして返してもらえるのですね。こういったことを理解しておくと、投資はこわい、ギャンブルだなどとは思わないのではないでしょうか。

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