将来我が子を「破産」させないための投資の教え方 投資するうえで大事な2つの考え方とは

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金融の世界では「72の法則」というものがあります。これはお金が2倍になる期間が簡単にわかる数式で「72÷金利≒お金が2倍になる期間」となります。たとえば金利6%でお金を借りたら、72÷6≒12で約12年で借りたお金が2倍になることがわかります(いっさい、返済をしなかった場合)。

また、お金を運用する場合でも、金利を利回りに置き換えればこの式は使えます。利回り3%の投資を毎年続けられたら72÷3≒24で約24年でお金が2倍になるのです。なお、この場合の金利や利回りは複利です。また、利益分から引かれる税金などは考慮していない、おおよその数字です。

投資にも、いろいろな種類がある

投資の種類として主に株式投資、債券投資、投資信託の3つを知っておきましょう。ほかにも不動産投資や金の投資、外貨預金やFXなどいろいろなものがありますが、くわしく知りたければそれぞれ専門の書籍を読むなどして調べてください。

株式や債券、投資信託などのことを「金融商品」といいます。投資を行うには、証券会社などに投資をするための専用の口座を作って取引を行います。口座を開くと金融商品を売買することができますが、売買取引をしたときには通常は手数料がかかります。また、利益を上げた場合には、給与などの収入と同じように基本的に税金がかかります。

投資をする際には、上で説明したようにいろいろな商品へ分散をすることが大切です。株式だけ、債券だけと絞るのではなく、両方を分けて買うようにしたり、投資の対象を日本以外の国にも向けたりしましょう。日本の経済状況が悪く、保有している日本の銘柄(株や債券)が値下がりした場合も、海外の銘柄(株や債券)の値上がりでカバーすることができたりします。

長年、日本人は投資に消極的だと言われてきました。政府は国民に積極的な投資を促し、経済を活性化させるために、投資の利益から税金を取らない、非課税の投資制度であるNISAなどを作りました。投資の第一歩として、それらを利用するのもいいかもしれませんね。

初心者向けの投資である投資信託には、特定の指標に連動した運用成果をめざす「インデックスファンド」というものがあります。“○○国内株式インデックス”などという名前の金融商品で、たとえば国内株式の指標であるTOPIX(東証株価指数)が1日で3%上昇すれば、“○○国内株式インデックス”も3%値上がりする、TOPIXが1日で2%下落すれば、“○○国内株式インデックス”も2%値下がりするという具合です。

市場の成長、後退に合わせて変化するものなので、こちらを使うのが初心者にとってはいいかもしれません。インデックスファンドは「株式」と「債券」「国内」「先進国」「新興国」の組み合わせで大きく分けると6種類あるので、自分の財産をいろいろな種類のものに分けておくといいでしょう。

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