仕事を断った相手にジョブズが放った意外な一言 傲慢で短気なジョブズが部下に慕われていた訳

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

6. 食べ物を与える
相手が食べたいと思っているものをごちそうするのが望ましいが、サプライズでドーナツの差し入れを届けるのも効果的だ。食べ物を与えるのは、相手の存在や人間らしさをもっとも根源的なレベルで認めるということだ。お祝い、感謝、残業時の差し入れなど、口実はいろいろある。食べ物は相手への献身を伝える明確なメッセージになる。

7. 休みを与える
数々の研究からわかっているように、ダッシュが効果的なトレーニングになるのは、適切な休息と組み合わせたときだけだ。チームの回復のための時間を確保すること。特に自分は大丈夫だと過信しているメンバーを休ませることが大切だ。直属の部下であれば、休ませるのは簡単だろう。問答無用でその日は(あるいはもっと長く)家に帰せばいいだけだ。

感謝の気持ちは行動に表してこそ

8. 仕事以外の人生もあることを認識する
誰かの多面性を認めていることを伝える方法はいろいろある。だから、相手の子どもに興味がないなら、スパイダーマンがテーマのパーティーについて詳しく聞く必要はない。ただ残業や休日出勤を最小限にするだけでも十分に効果はある。子育てや親の介護はやはり女性が担うことが多いので、相手が女性であればこの方法は特に有効だろう。

世界最高のリーダーシップ 「個の力」を最大化し、組織を成功に向かわせる技術
『世界最高のリーダーシップ』(PHP研究所)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

9. 心からの感謝を具体的に伝える
本当にありがたいと思っていることがあるなら、その感謝の気持ちを本人に伝える。相手の行動と、それがもたらした効果を具体的に描写する。自分の献身をもっと相手に印象づけたいなら、感謝の手紙や、お礼の品など、何か形のあるものを贈るという方法もある。ありきたりな方法でまったく問題ない。花束を贈られて喜ばない人などいるだろうか?

10.「私」を減らし、「私たち」を増やす
言葉には大きな力がある。言葉によって現実を変えることも可能だ。手始めに、自分が1日で何回「私」という言葉を使っているか数えてみよう。そして次に、そのうちの適切な割合を「私たち」に置き換える。さらに「あなた」も増やすことができたら加点対象だ。たとえば、「あなたの希望と夢をかなえるために、私たちに何ができるでしょう?」というように。

1.Walter Isaacson, “The Real Leadership Lessons of Steve Jobs,” Harvard Business Review, April 2012, https://hbr.org/2012/04/the-real-leadershiplessons-of-steve-jobs.
2. Jolie Kerr, “How to Talk to People, According to Terry Gross,”
New York Times, November 17, 2018, https://www.nytimes.com/2018/11/17/style/self-care/terry-gross-conversation-advice.html.
フランシス・フライ ハーバード・ビジネススクール教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

France Frei

ハーバード・ビジネススクール教授。ウーバー初のリーダーシップ・戦略担当副社長に就任し、リーダーシップと文化に関する大きな問題が明るみに出て危機に陥った同社の再建を牽引した。大規模な変化や組織変革を目指す企業と共に働き、多様性と包摂を活用してパフォーマンスを向上させるなど、さまざまな活動でリーダーをサポートしている。信頼構築に関するTEDトークは再生回数が400万回を超えた。著作に「ハーバード・ビジネススクールが教える顧客サービス戦略」(共著)がある。

この著者の記事一覧はこちら
アン・モリス ジーンピークスCEO

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Anne Morriss

人気のリーダーシップコーチ。多様なリーダーの育成を目指す世界初の試み、ザ・リーダーシップ・コンソーシアムのエグゼクティブファウンダー。コラボレーターは、生まれたばかりのテック企業創業者からFortune 50企業のエグゼクティブ、国の競争力を高めることを目指す公共セクターのリーダーまで多岐にわたる。20年にわたってミッション主導の事業を率い、最新の肩書きはジーンピークスのCEO兼創業者。ジーンピークスは、健康に関する個人情報の質を高めたいという差し迫ったニーズに応えるスタートアップ。著作に「ハーバード・ビジネススクールが教える顧客サービス戦略」(共著)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事