誰よりも早く始めれば、それだけ多くの失敗をする
2000〜2004年 《成熟》
世界規模のビジネスの傍ら、「ビル・メリンダ・ゲイツ財団」を立ち上げ、慈善事業をスタート
PCの普及と影響力に関して言えば、今のような世の中になると思っていた。けれども、自分たちの会社がこれほどの規模になるまで成長して、このような成功を収めるとは想像もしていなかった。
とは言え「よし、30人の会社だけれど、すべてのPCのソフトウェアを作り出せるほどになってやろう」とも考えていたが。
――『Newsweek』誌 2000年9月17日
かつてはミスもしょっちゅうだった。
誰よりも早く始めれば、それだけ多くの失敗をするものだからだ。
――スミソニアン協会「オーラル・アンド・ビデオ・ヒストリー」 2003年
製品開発を行う場所は、大学のキャンパスのような楽しめる場所であるべきだと私は考えてきた。また小さなチームを使うということは、必要な道具、コンピュータ、個別のオフィスなど必要なものをすべて備えて、彼らがそれぞれの仕事に集中し、クリエイティブになれるように環境を整えることでもある。
――スミソニアン協会「オーラル・アンド・ビデオ・ヒストリー」 2003年
ソフトウェア業界では、これからどうなっていくか知りたい人々が大勢いて、私たちに話を聞きに来たものだ。私たちは相手がライバルであっても、自分たちのビジョンを共有することを厭わなかったからね。
人々と話すことで、彼らにも同じアイデアを持ってもらえれば実現の手助けになると踏んでいたんだ。
――スミソニアン協会「オーラル・アンド・ビデオ・ヒストリー」 2003年
我が社はチャレンジ精神が旺盛だ。過去を振り返って、いつまでも成功したことを祝うことに時間を浪費したりしない。そこがいいんだ。
――『Microsoft Rebooted』 2004年
私たちは正式なプロセスを重視していなかった。
決定過程に12人の承認が必要なプロセスよりも、そこで起こっている事態を真に理解している3人がいるほうがよいからだ。
――『Microsoft Rebooted』 2004年
休暇に入ると、つらつらと会社のことを考えたりはしても、メールはチェックしない。メールとは単なるツールではない。だから私にとって「本物の休暇」とは、メールをやっていない時間を指すのだ。
クリスマスと年2回ほど休暇を取っているがよほどのことがなければまずメールはしない。ビーチに行ったり、子どもたちと遊んだりとやることが山ほどある。
――『Microsoft Rebooted』2004年出版
無料会員登録はこちら
ログインはこちら