ビル・ゲイツが競合にアイデアを難なく話した訳 2000~08年、慈善事業にも活動の場を広げた頃の生声

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2005年〜2008年 《展望》
慈善事業でも注目されるようになり、世界的リーダーとしての発言力が高まる

私たちにとって、グローバルヘルスとは生涯をかけて取り組むべき課題だ。貧しい人たちの負担が減り、格差がなくなるまで優先すべきことであり続けるだろう。必ず実現できると断言できるほど私は愚かではないが、それでもそれこそが私たちの目標なのだ。
――『The New Yorker』誌 2005年10月24日


親になってよかったのは長期的な視点が持てるようになったことだ。
「この子たちが私の年齢になった時、アメリカはどうなっているのだろう」なんて考えるようになった。
また、自分の子どもたちがさまざまな分野に興味を持つようになってほしいとも思っている――無理強いはしないが、彼らには世界がよりよくなるために貢献できるような科学の分野に進ませたいものだ。
――ラジオ番組「Morning Edition」 2005年4月29日


私たちは、寄付の金額で自分たちを評価したりはしない。
私たちは人類の脅威に挑み、すべての活動において救われた命あたりのコストと、事態がどう改善されたかという真の成果に徹底的にこだわっている。楽しいことでありながら、同時に大きな責任を伴うものだ。(中略)
親であることについても同じことが言える。
人生において最も重要なことの多くは、そのようなものばかりだ。
だからこそ、毎朝目を覚ましたくなるのだろう。
――『The New Yorker』誌 2005年10月24日

私の脳の中はソフトウェアで詰まっている

私の脳の中をのぞいてみれば、ソフトウェアが詰まっていることが分かるだろう。ソフトウェアの魔法とソフトウェアへの信頼でいっぱいなんだ。これは今後も変わることはない。
――「D:All Things Didital」カンファレンス第5回にて 2007年5月30日


変化を阻むのは、思いやりの欠如ではなく、複雑すぎることです。
――ハーバード大学・卒業式講演 2007年6月7日

ビル・ゲイツの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
『ビル・ゲイツの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』(文響社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします


これは決して表には出てこない事実だが、ソフトウェアビジネスは消費者向けよりも企業向けのほうが大きい。マイクロソフトは、労働者の生産性を上げるにはどうすればいいか、IT部門の悩みは何か、企業サイトの開発には何が必要かなど、現実的な問題にも取り組んでいる。また何十年にもわたって、私たちは企業がソフトウェアをどう使って何をするかについて、企業と継続して対話するための能力を培ってきた。私たちは非常に強いポジションに就いている。
――『PC Magazine』誌 2008年6月23日


子どもの頃は本当にいろいろなことを夢見ていた。
それはきっと、本をたくさん読む機会があったからだろう。
――『PC Magazine』誌 2008年6月23日

リサ・ロガク 作家

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Lisa Rogak

ニューヨークタイムズのベストセラー作家。40 冊以上の本と何百もの新聞や雑誌の記事を執筆。ニューハンプシャー在住。

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