テニス用の靴?ジム用の靴?
皆さんは「スニーカー」のことは英語でなんと言いますか。やはりsneakersを使っていますか。『Speaking American』を見ると、使用エリア的にはtennis shoesという呼び方が主流のようで、sneakersは、Northeast(北東部)とフロリダ州の南部の地域で主に使われているようです。
オハイオ州のCincinnati(シンシナティ)とイリノイ州のChicago(シカゴ)の周辺では、gym shoesと呼ぶそうです。gym shoesを使うアメリカ人がいたら、Are you from Chicago or Cincinnati?(シカゴかシンシナティの出身?)と聞いてみたら面白いかも!
ところが、ハーバード大学で言語学の准教授をしていたバート・ボー先生(Bert Vaux)が始めたDialect Survey(方言調査)によると、sneakersが45.50%、tennis shoesが41.34%と、数ではsneakersのほうが少し優勢。どちらにしてもsneakersとtennis shoesが2大勢力ということには間違いがなさそうですね。
筆者はカリフォルニア州のLos Angeles(ロサンゼルス)に住んでいたとき、友だちの家にショートブーツをはいて行ったら、友だちのお母さんに「そんな教会に行くときみたいな靴をはいてないで、tennis shoesをはきなさい!」と言われたというエピソードがあります。そして、その友だちの古いスニーカーを譲り受けたんです(お母さんから勝手に!)。アメリカに行って間もないときだったので、このときにアメリカではスニーカーのことをtennis shoesと呼ぶのだと知ったのでした。
まだまだある、呼称の地域差
「炭酸ジュース」と「スニーカー」の他にも、アメリカ国内で呼び方に地域差があるものを紹介しましょう。これらもネタとして覚えておくといいでしょう。
まずはホタル。これはfireflyとlightning bugが2大勢力です。Dialect Surveyでは、fireflyが30.43%、lightning bugが29.07%、どちらも同様に使用するというのが39.81%でした。ものすごくマイナーな呼称では、peenie wallie(0.02%)なんていうのもありました!
firefly
lightning bug
ザリガニも票が割れています。crawfish(38.82%)とcrayfish(32.45%)が2大勢力ですが、crawdad(19.48%)も健闘しています。筆者は、crawdadは聞いたことがありませんでした。
crawfish
crayfish
crawdad
ダンゴムシは、roly-poly(33.07%)が優勢。筆者もroly-polyと呼んでいます。2位がpill bug(15.91%)、3位がpotato bug(12.95%)でした。個人的にpotato bugは聞いたことがありませんでした。その他にdoodle bug(3.61%)やsow bug (4.13%)というのもあるようですよ。
roly-poly
pill bug
potato bug
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