まず、なぜ「素材の風味」がなくなったり「具材のシャキシャキ感」がなくなるのか、その大きな理由は「レトルトパウチ」の問題にほかなりません。
「平気で『コンビニの惣菜』買う人の超残念な6盲点」で述べたように、「レトルトパウチ」は常温販売ができて、流通上は大変便利です。また買い置きにも便利で、特売になるとまとめ買いする人もいます。
しかし、レトルトで犠牲になってしまうのが「風味」「味」です。
「レトルトパウチ」は一度調理して味付けされた具材を入れて密封し、袋ごと高温の湯せんにかけて加熱殺菌(2次加熱)をします。「アルミパウチ」の場合は100度以上、たいてい105度、110度ぐらいまで上げます。
この「加熱殺菌」を行うことで、賞味期限がのび、常温(アルミパウチの場合)で取り扱うことができるわけです。
しかし、2回目の加熱(2次加熱)がされることで、「オーバークッキング」の問題が発生します。つまり「具材の食感」や「素材の風味」が損なわれてしまうのです。
ここまでの高温は、通常の料理の世界ではありえないものです。
しかし「食感」や「風味」が損なわれても「保存性」や「利便性」を優先しているのがレトルト食品なわけです。
ただ、レトルトといっても2種類あって、レトルトの中にすし酢と具材が一緒に入っているものと、具材だけがレトルトパウチに入っていて、すし酢は別添されているものがありました。
すし酢と具材が一緒に入っているものは、1袋で済むからより手軽です。しかし私の感想では、具材にお酢の味がしみ込んでしまっていてすっぱ辛くて、おいしいとは思えませんでした。
その点、お酢を別に混ぜる方式のものは、具材にお酢がしみ込んでいないから、まだしも食べやすい感じがしました。どっちがおいしいかといったら、私の意見では「お酢が別添されたタイプ」のほうがいいと思います。
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