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さりげない「気遣い」ができる人・できない人の差 喜んでもらうためにした事がなぜ喜ばれないか

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  • 七條 千恵美 元JAL 客室乗務員・人材育成コンサルタント
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しかし、それでは「してあげた」と恩着せがましく感じるかもしれませんし、相手に「申し訳ない」という気持ちにさせてしまうものです。さりげないからこそ、相手もすんなり気遣いを受け入れられるのです。

これは接客業などでも同じです。前職でお客さまからいただいたコメントに「今までJALに乗っていて特に接客がいいと感じたことはなかったが、たまたま他の航空会社を利用したときに違いを感じて、また利用するようになった」という趣旨のものがありました。

それを聞いた当時、私は「さりげなさは大切だけれど、その場で気づいてもらえなければ意味がないのでは?」と思ったものです。しかし、長く接客に携わり、さらにさまざまな場所で接客を受ける中で「過剰なサービスは、むしろ不自然さを感じさせる。さりげない気遣いはその場で理解されなくてもいいのだ」と実感したのです。

自分を主語にして考えることの大切さ

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「お客さまに喜んでいただきたい」という気持ちは大事です。しかし、褒めてもらいたい、さすがだと言われたいという承認欲求が強いと、相手にもそれが伝わってしまい、心からくつろげないでしょう。

前述した旅行プランのエピソードでは「主語を自分にする」と書きました。一見すると「自分」を前面に出しているように見えますが、実はこれも真のおもてなしのベクトルは「相手」に向いているのです。

相手が快適に過ごせるようにと考えての行動だからです。つまり、「気がきく」ということは、気持ちのベクトルが自分ではなく、「相手に向いていること」がポイントなのです。

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