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ツイッター、表示回数の可視化で起きる重要3変化 フォロワー数が「力」の時代は終了する

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  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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マスク氏による買収以降、広告主の流出が相次ぎ、ツイッターへの広告出稿は激減したとされる。直接お金を落としてくれる、広告案件の拡大は急務だ。

実態のともなわないフォロワー数ではなく、インプレッション数を指標とすれば、「競合より効果が可視化されやすいSNS」だとアピールする材料となる。実際、インプレッション数が表示されるようになってから、自身の投稿について「こんなに表示されていたのか」と思った人は少なくないだろう。その結果、ツイッター熱が復活した人もいたかもしれない。

とはいえ、企業目線で見れば、アカウントに表示されるインプレッションの数字が少なかったら、広告出稿もためらわれる。となると、次に求められるのは、よりユーザーの回遊性を高め、ツイートを目にする頻度を高める施策だ。一体、どうすれば——。

ツイッターの「囲い込み」が進むと予想

ここからは筆者の想像でしかないが、このタイミングで「囲い込み」の戦略に、かじを切ろうとしていたのではないか。ユーザーをなるべく外にリンクさせず、アプリ内でコンテンツ消費を完結させる。

この手法はニュースアプリや、メッセージアプリなど、国内のIT企業でも珍しくない。事実、ツイッターは12月19日、フェイスブックやインスタグラム、マストドンなど、他社SNSのリンク投稿を禁止すると発表した。

だが結局、数時間後にその告知を削除。ユーザーからは迷走していると受け取られ、マスク氏の求心力を低下させ、CEO辞任表明の一因となった。情報を拡散する場所として機能している、ツイッターの特性を改めて確認させられる結果となったのが興味深い。

これまでのフォロワー数に代わり、これからはインプレッション数が権威付けとなっていくだろう。だが、ツイッターがビジネスである以上、運営企業側の意思は反映される。また、そこでビジネスをする、インフルエンサーや企業の思惑も絡んでくる。あらゆる利害が交錯するなかで、インプレッション数もまた、新たな「はりぼて」になってしまうのかもしれない。

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