全世代で「40代おじさん」が実はつらいという真実 「あなたはどっち?」二択でわかる"悲哀と実態"

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40代おじさん
二択設問によって「40代おじさん」の悲哀と実態が見えてきました(写真:mits/PIXTA)
「『おじさん』とは、何歳くらいからを指すと思いますか」という一つの質問から、すべては始まりました――〉。博報堂生活総合研究所の上席研究員・前沢裕文氏による「40代おじさん」についての考察。近頃、「ニュースやSNSなどで40代男性という属性が強調されたり、そのダメさを突き付けられたりする場面に出くわすことが、なんだかとても増えてきたように感じる」といいます(前回記事【「"40代おじさん"を煙たがる人」に欠けている視点】)。
そこで、博報堂生活総研の「生活定点」調査で得られた豊富なデータから、二択設問によって浮き彫りになった“40代男性の実態”を、他世代とのギャップとともに示していきます。本記事は、前沢裕文氏の著書『-30年調査でみる-哀しくも愛おしい「40代おじさん」のリアル』より一部抜粋・編集してお届けします。

二択でわかる「40代おじさん」の悲哀

「生活定点」調査には二択の設問が多くあります。二択というのは、その2つの選択肢を選んでいる時点で質問者のバイアスがかかっていますし、物事を単純化してしまうという懸念の声もよく聞かれます。

また、社会的な問題への対応の是非を賛成派? 反対派? と問うことで、人々の間に分断が生じることだって起こり得ます。保守派vs.リベラル派で国が二分された、2020年のアメリカ大統領選挙も記憶に新しいところです。

しかし、私が小学生の頃には「究極の選択」なる質問(遊び・ゲーム)が一世を風靡し、「マイク・タイソンに一発だけ殴られるvs.小学生に一日中殴られる」や、ここには書けない下品な二択を集めた本が出版されて話題を呼びました。

また、現在でも「あなたはどっち派?」という広告プロモーションが鉄板であるように、単純であるが故に話が盛り上がることが多いのも確かです。

前置きが長くなりましたが、今回は、2020年に生活総研が実施した「信頼に関する生活者意識調査」から、二択で提示した調査の結果を紹介させてください。「40代おじさん」の回答を中心に、男女差、世代差が顕著に表れたデータも取り上げたいと思います。

たかが二択と侮れない、意外と興味深いものもありますので、ご自身はどっち派かお考えいただきながら、たわいない分断をお楽しみいただければ幸いです。

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