また、中間管理職に就く40代にとっては頭の痛いこんなデータも。
20、30代はやさしいリーダー派が多く、60代はきびしいリーダー派がやや多め。そして、40代ではほぼ二分で意見が割れているようです。40代にとって、どちらの姿勢で率いるかによって、上司・部下からの評価が左右されてしまうかもしれません。
「世の中、努力よりも運・ツキだと思う」vs.「世の中、運・ツキよりも努力だと思う」の二択で、こちらも世代差が表れました。
きびしいリーダーを信用する人の割合の方が多かった60代は努力派が多数を占めましたが、20代は運・ツキ派と努力派が拮抗。「世の中、努力だと思う」人の割合は、20代と60代で約17ポイントの開きとなりました。60代のきびしい派リーダーからは、努力を強いられそうな予感が漂ってきます。
他に世代差がつき、かつ40代がちょうど真ん中あたりとなった質問は、
など、男女差ほどの幅はないものの、いくつも見られました。
妻にも上司にも「わかってもらえない」哀しみ
以上、ここまで、二択の調査に絞って生活者の意識を見てみました。たかが二択ではあるものの、それなりに各性年代の違いが見えたのではないでしょうか。
今回ご紹介した「信頼に関する生活者意識調査」では、「あなたが『実はよく分かっていない』と思う相手」「あなたのことを『実はよく分かってくれていない』と思う相手」についても尋ねています。次の表のようになりました。
40代おじさんは、周りにいる人のことをよく分かっていないし、分かってもらえていないと感じているのです。特に、勤め先の上司・部下との分かり合いに関する数値は、いずれも全性年代中1位となりました。
もちろん、ご覧の通り数値自体は致命的ではありません。 しかし、ただでさえコロナ禍で人と会う機会は減り、テレワークで意思疎通がしづらかったり、雑談で相手の興味などを知る機会も減りがちだったりする昨今、致命的ではない今のうちに、もっと周りを知り、さらに自分を知ってもらうのは悪いことではないはずです。
お互いを知るために、二択の質問は手軽で、心強い手段となり得ます。付き合いの長い相手でも、その相手がどっち派か把握できていると自信を持って言える方は意外と少ないのではないでしょうか。
たわいもない二択も、これまで知らなかった一面を見せ合うことができる。それは、私たち40代おじさんがみんなと分かり合うための助けの1つになるかもしれません。
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