「お洒落な人は犬派に多い」猫好きが知らない真実 定点調査で検証「犬派」「猫派」意識と行動の違い

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犬猫
犬派か猫派かで、こんなにも意識や行動に違いが出ました(写真:FamVeld/PIXTA)
ペットを飼うなら「犬」か、「猫」か。論争の絶えないテーマですが、ここにマーケティングのヒントがあると語るのは、博報堂生活総合研究所の上席研究員・前沢裕文氏です。今や一大マーケットとなっているペット関連市場。博報堂生活総研の「生活定点」調査で得られた豊富なデータから、犬派・猫派の意識や行動の違いを読み解いていきます。明日の雑談のネタに、そして新たなビジネスのヒントになるかもしれません。
本記事は、前沢氏の著書『-30年調査でみる-哀しくも愛おしい「40代おじさん」のリアル』より一部抜粋・編集してお届けします。

実家で犬を飼っていたこともあって、昔から犬が大好きです。猫カフェに行けば胸キュン不可避で、餌を購入してあやしますし、何時間でも入り浸れるくらいに猫も好きではありますが。でも、犬のほうが戯れやすい。そして、人に対しても、犬を飼っている人やこれまで飼っていたことのある人のほうが付き合いやすい。

犬を飼っている人と猫を飼っている人って、なんだか根本的なところで違う気がするんです。

犬派・猫派について知ることは、雑学以上の価値がある

本題に入る前に、現在の日本の犬・猫の飼育頭数を把握しておきましょう。日本ペットフード協会による2020年「全国犬猫飼育実態調査」では、犬:848万9000匹(飼育世帯数約680万)、猫:964万4000匹(同550万6000)、計1813万3000匹となっています。

ちなみに、総務省統計局が2021年1月20日に公表した「人口推計」では、日本の総人口は1億2512万人(概算値)で、そのうち15歳未満の人口は1488万6000人(推計値)。つまり、日本において犬・猫の飼育頭数は、15歳未満の人口より多いということになります。

一方、博報堂生活総合研究所の「生活定点」を見ると、「今後してみたいことは何ですか?」という質問に「ペット(犬・猫・鳥など)を飼いたい」と答えた人の割合は、2020年は34.1%で、過去最も高かった2004年の43.3%には及ばないものの、ここ10年間35%前後で推移しており、今後も極端に下がることはないでしょう。

(以降、外部配信先では、図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は「東洋経済オンライン」内でお読みください)

図1
出典:博報堂生活総合研究所 生活定点

さらに、「ペットも家族の一員だと思う」という人も、51.5%だった2006年以降増えており、今後も家族同様に手間やお金をかけるとすれば、日本のペット関連市場は引き続き盛り上がりを維持しそうです。

そう考えると、犬派・猫派について知ることは、単なる雑学を超えて、大きな経済圏を動かすヒントを知ることにもつながりそうです。

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