全世代で「40代おじさん」が実はつらいという真実 「あなたはどっち?」二択でわかる"悲哀と実態"

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早速見ていきましょう。質問は「次のうち、あなたはどちらが信用できますか?」で、全部で109個の二択を提示したものです。どちらを信じるのか、各性年代で価値観の違いが表れました。

(以降、外部配信先では、図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は「東洋経済オンライン」内でお読みください)

図表1
出典:博報堂生活総合研究所「信頼に関する生活者意識調査」(全国/20~69歳男女3900人/インターネット調査/2020年12月実施)

まずは、キスvs.ラブレター。男性間の差はわずかではありましたが、20代男性(60.5%)を上回り、40代おじさんが全性年代中1位に。40代おじさんは信じてほしいとき、思いの丈をキスに込めるようです。総じて男性はキス派が多く、20〜60代すべての年代で6割前後の割合となっています。

一方、女性は逆の結果となりました。ラブレター派が70.5%に上っています。最も少ない20代女性でも65.2%、60代女性では77.3%がラブレター派でキス派を圧倒。キス一つで信用を得ようとする男性は、むしろ信用を失いかねません。

40代おじさんの回答結果を後輩女性に伝えたところ「気持ち悪ィィィィ……」と蔑まれましたから。カラオケでTHE BLUE HEARTSを歌うなら『キスしてほしい』より『ラブレター』です。要注意です。

妻より母親を信じている

他には、ちょっと悲しい男女差が表れた質問もありました。みなさんは、彼氏・彼女とペット、どちらを信用していますか?

図表2
出典:博報堂生活総合研究所「信頼に関する生活者意識調査」

男性は、彼氏・彼女派が67.3%と過半数を大きく超えました。その中で、40代おじさんは、男性で最もペット派が多いんです。そこは圧倒的に彼氏・彼女を信用する人が多くいてほしかったなあと思ったのもつかの間、女性はペット派が51.2%。彼氏・彼女は信用されておりませんでした……。プードルやマンチカンに負けるならまだしも、メダカやカブトムシには勝っていたいところです。

男性の中では彼氏・彼女を信じる人が少ない40代おじさんですが、他のデータでもパートナーをあまり信じないタイプなのかな? と思える結果が。妻と母親どちらが信用できるか? という質問でも、母親派が男性で最も多い結果となっているのです。もちろん、妻派の方が大多数なので、妻を信用していないというよりは、母親びいきが多めということかもしれません。

図表3
*既婚男性ベース 出典:博報堂生活総合研究所「信頼に関する生活者意識調査」

「生活定点」の2020年調査でも40代おじさんに、「どちらかといえば父親を尊敬している」「どちらかといえば母親を尊敬している」どっち派か尋ねたところ、母親尊敬派が52.2%で男性で最も多いという結果になっていますし。なお、妻vs.母親で妻派が72.0%と最も多かった50代男性は、母親尊敬派が41.2%と男性で最も少ない。40代おじさんと逆で母親びいきが少なめなのでしょうか。

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