「岸田首相はすでに腹をくくった」と言える理由 23年前半の岸田内閣の前途と日銀人事を考える

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「聞く力がある」と言ったはずなのに、突如防衛増税を言い出してみたり、今の岸田首相にはチグハグ感がハンパない。だが、実は首相は腹をくくっているのかもしれない(写真:ブルームバーグ)

先日、とあるディープな永田町関係者に、2023年の政局展望をうかがってみたところ、まことに含蓄のある言葉が返ってきた。

「岸田が皆さまにご心配をおかけしていることは、よく承知しております。ただし私どもとしては、少なくとも来年(2023年)5月までは全力で支える覚悟です。それから先のことは、正直よくわかりません」

「2023年の最重要イベントは広島サミット」の必然

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2023年の政治日程のうちで、もっとも重要な意味を持つのは5月の広島G7サミットなのだそうだ。なるほど、納得である。

前回、日本がG7議長国を務めた2016年は伊勢・志摩サミットであった。そのときのアメリカ代表はバラク・オバマ大統領であり、サミット終了後に同国の大統領として初めて広島市を訪問した。そのときの外相は岸田文雄氏であり、季節も同じ5月下旬であった。

それから7年後、今度はG7首脳全員が広島市に集まることになる。偶然のなせる業とはいえ、まさしく「天の配剤」であろう。今回はオバマ時代に副大統領だったジョー・バイデン氏がアメリカ大統領であり、仮にこれが共和党の大統領であれば、おそらくは実現しなかった話なのではないか。

バイデン大統領の訪日の際には、もうひとつの被爆地、長崎市も訪問するプランが浮上している。敬虔なカトリック教徒として知られるバイデン氏のことゆえ、長崎の潜伏キリシタン関連遺産を訪問することも検討しているであろう。

ということで日本外交にとっても、被爆国としても、2023年のG7サミットが意味するところはまことに重い。2023年の政治日程の中でも、特筆すべきイベントということになる。

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