チャットの言葉遣いに迷う人に知ってほしい作法 メールよりも砕けるとして、どこまで気遣えば?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

かといって、プライベートのチャットと同様のカジュアルなやり取りに終始したり、あまりにシンプル過ぎて複数の意味に取られかねないほど省略したりしたら、ビジネスコミュニケーションとしては成り立ちません。相手にきちんと伝わることを最低限意識して利用することが求められます。

基本以外の例外とは?

ところで、メールでは当たり前の前置きや挨拶が「基本的には」必要ない、としましたが、では基本以外の例外はどんなときに起こるでしょうか。

がんばらない敬語 相手をイラッとさせない話し方のコツ
『がんばらない敬語 相手をイラッとさせない話し方のコツ』(日経BP、日本経済新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

さまざまなイレギュラーケースはあると思います。例えば、もしも上司がどうしてもチャットに、メールのような前置きや挨拶を求める人であったり、チーム全体がシンプルさより丁寧さを求めていたりする場合は、チームやコミュニティ内の暗黙のルールに従って、最初のうちはチャットといえども、シンプルさよりも丁寧さを若干心がけるほうが良さそうです。

シンプルかつスピーディーという本来のチャットの良さを無視して空気を読んで行動しろ、と言っているように感じられるかもしれませんが、おそらく空気を読んで周囲に合わせなければならないのは最初のうちだけのこと。心配しなくても、使い続けていくうちに仕事の進捗に従って、不必要な言葉は削ぎ落とされて全員がどんどんシンプルになっていくはずです。

最初のうちは相手のペースやトーンに合わせてあげるのも、敬語を使わない敬意の表現の1つ。そこからだんだんと、こちらのペースに寄せていけばいいのです。

宮本 ゆみ子 株式会社ゴーズ・オン代表取締役、フリーアナウンサー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みやもと ゆみこ / Yumiko Miyamoto

静岡県生まれ。大阪大学人間科学部卒業後、FM石川にアナウンサーとして入社。その後、FM静岡、FM群馬などを経て、2009年から大手人材育成・研修会社にて新入社員向け研修(ビジネスマナー・コミュニケーション)に携わる。また書籍ライターとしても約30冊を上梓。現在、自らも週4本のレギュラー番組を担当するかたわら、登録アナウンサー200人を抱えるキャスティング事務所代表を務める。話し言葉・書き言葉のプロとして活躍中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事