チャットの言葉遣いに迷う人に知ってほしい作法 メールよりも砕けるとして、どこまで気遣えば?

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「拝啓、歳晩の候 貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。 日頃は格別の御厚情を賜り心より感謝しております」と書いてから本文のビジネスの話。もちろん文末には締めの挨拶と「敬具」。

社外用のビジネス文書の文面をそのままメールに記載していたのでしょうね。メールで連絡してくるなんて失礼だ、と言われないように、できる限りの体裁を整えたメールを送る、ということだったのかもしれません。

その頃に比べたら、メールからチャットへの移行は抵抗が少ないかもしれません。よりテンポよく、よりスピーディーに。ビジネスチャンスを逃さないためにも、スピード感のあるコミュニケーションは必須です。

とはいえ、仕事上でのやりとりですから、相手への敬意や、丁寧さもある程度は必要です。そこで、チャットでのマナーはどうしたらいいのか、悩んだり迷ったりする人もいますよね。移行期であれば、なおさらのことです。

チャットの「お世話になっております」は必要?

はたして、メール等と同様にビジネスチャットでも「お世話になっております。」などの前置きは必要なのでしょうか。

答えは、基本的には「NO」と私は考えています。

チャットは、スピードアップを求めて利用しているはずです。メールでは当たり前の前置きや挨拶は、本来必要ありません。長い文章を書くよりも、箇条書きに近くていいので、端的に、シンプルに、わかりやすく。これがチャットでのコミュニケーションの基本です。スタンプやリアクションの絵文字なども上手に使って、手短に伝えられるようにするのがいいでしょう。

絵文字なんて失礼かな、なんて思わなくても大丈夫。あらかじめチャットアプリ内にインストールされている絵文字であれば、許容範囲内です。文字だけの、しかも端的でシンプルな言葉だけでは感情が伝わらなかったり、ニュアンスを誤解されたりするのではないかなと思ったときには、絵文字が案外効果的です。

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