60歳を過ぎたら要注意の「金融サービス」教えます 「よくわからない投資」に手を出してはいけない
低金利、物価高、賃金もなかなか上がらない中で、投資や資産運用への関心が高まっています。しかしその一方で、よかれと思って始めた投資で損失を被り、後悔するケースも少なくありません。
「特に60歳以上のシニア世代は、銀行や証券会社のすすめる投資でリスクをとり過ぎたり、無駄にコストを払い過ぎたりしている」と指摘するのは、大手証券会社出身で独立系フィナンシャルアドバイザーの西崎努氏。
近著『60歳を過ぎたらやってはいけない資産運用』から、シニア世代が手を出してはいけない金融商品、サービスを一部引用・再編集してご紹介します。
「ファンドラップ」には要注意
シニア世代が投資や運用で手を出してはいけない金融商品、金融サービスの筆頭に挙げられるのが「ファンドラップ」です。残念ながら金融機関が提供するファンドラップは、数年前から金融庁も「内容を吟味することが必要」と提言しています。
ファンドラップとは顧客の資産運用についての希望や考え方をもとに、複数のファンド(投資信託)を組み合わせて資産を配分し、運用・管理を行う金融サービスです。多くの金融機関が積極的に販売しており、その市場規模(預かり残高)は14兆円ほど(2022年6月末時点)にもなっています。
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