「自分の時間」を上手に作る人がやっている習慣 「今やっておいたほうがいい」それって本当?
物事の優先順位の判断がつかないくらい忙しくなってきたり、せっかくのお休みにずっと他のことを考えて上の空になってしまったりすることが続いたら、早いうちにいったん立ち止まってみましょう。
今やるべきこと、そうでないことの判断をつけることができないと、今すぐすべきことがどんどん積み上がってきて、さらに後戻りができないパンク状態になってしまいます。
そうはいっても、「忙しいから立ち止まれないんだよ!」「そんな暇があったら今の忙しさを片づけたい!」と声を上げたくなる気持ちもわかります。そこで、そんなときにすぐ取り組める、「今やっておいたほうがいいのかそうでないのか」がわかるようになる方法を紹介しましょう。
Have to と Want を明確にしよう
長年の研究の結果、いつも追い立てられている気がする、時間がないと焦っている人の悩みの多くは、優先順位のつけ方に帰結することがわかりました。
あれもこれも大切で、どれも重要な気がして重みづけが難しく、結局全部抱えてしまって間に合わなかったり、どれも中途半端になったり、仕事ではしっかり成果を残せていたとしてもプライベートがめちゃくちゃになったりすることがあります。
このような場合、自分が「いい」と思っている基準と、周囲の意見や一般常識で「いい」とされている基準の線引きが、忙しさにまぎれて曖昧になっているといえます。
自分の基準と他の誰かの基準をハッキリさせ、上手に優先順位をつけることが大切です。そのために、日々の一つひとつの事柄がHave to(やらなきゃ)とWant(やりたい)のどちらなのかを判断することを習慣にしていきましょう。
● 本当にやりたいと思っていること=Want
Have toばかりを優先させすぎて、「これが終わってからWantをしよう」と思っていては、いつまで経ってもWantに取り掛かることはできません。最初にWantを済ませるか、今すぐ済ませるのは難しい場合でも、Wantを実現させるための時間を、忙しいうち、慌ただしいうちから前もって確保することが大切です。
改善にはまず現状把握が必要です。何に時間を使っているのか、それは自分の意志で使っているのか、それとも周囲からの依頼や期待で仕方なく使っているのかを見えるようにしていきましょう。
「自分基準の重要度(やりたい)」なのか、「自分以外の誰か基準の重要度(やったほうがいい/やらないとまずい/やらないと人でなしだと思われてしまう/このくらいしか私はできないし、など)」なのかを自分の中でハッキリさせていきましょう。誰に見せるものでもないので、安心して主観満載でかまいません。
例えば、「掃除をしたいのに、なかなか掃除する時間がつくれなくてモヤモヤ」している場合の「したい」をHave toとWantで分析してみます。
「床がピカピカになっていくプロセスって、超気持ちいいし楽しい♪ 最高!」「掃除している間は無になれて、まるで瞑想しているような感覚になれるから好き」と思うのだったら、「掃除したい(Want)」です。ただ、それほどの掃除好きなら、時間があったらしたいという前に、毎日ワクワク掃除していると思います。
でも、忙しくてできておらず、「部屋がぐちゃぐちゃで気持ち悪いから掃除したい」と思っているのなら、本当は掃除のために時間をつくりたいわけではないのでしょう。つまり「掃除したい」のではなくて、「掃除しなきゃ(Have to)」です。
この微妙な違いをごっちゃにして「○○したい」と同じ言葉でまとめず、本当はどうしたいのかを明らかにしていきましょう。
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