防衛費増額の原資を一体どこから捻り出せるのか 木原副長官「歳出改革含め、年内に方向性を」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

以下、番組での主なやりとり。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):改めて(サッカーW杯の)決勝トーナメントだが、4日にオランダとアルゼンチンが1回戦を勝ち進んだ。日本代表は初のベスト8進出をかけて、5日にクロアチアと戦う。クロアチアに勝てば、次はブラジル対韓国の勝者と戦うことになる。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):木原さん、クロアチア戦に勝てば、日本代表は初のベスト8進出だ。森保一監督の言う「新しい景色」が見られたら、国民栄誉賞(検討)の話は出てくるか。

政府は来年度から5年間の大幅な防衛費の増額を検討

木原誠二氏(内閣官房副長官):まだ早い。この先まだあるから。しっかり応援して、それでまた考えましょう。

松山キャスター:その先まで行ったら当然、国民栄誉賞も(検討するか)。

木原氏:もう……、(そう)でしょう。でも、まずベスト4(が懸かる戦い)で日韓戦を観てみたい。

松山キャスター:共同開催した国同士ですからね。

木下康太郎キャスター(フジテレビアナウンサー):政府は来年度から5年間の防衛費について大幅な増額を検討している。これまでの各5年間の防衛費を見ると20兆円台を維持してきた。2019年から23年は多かったが、それでも25.5兆円だ。23年から27年度は40兆円を越す方向で検討を進める方針だという。

松山キャスター:防衛費増額の財源を恒久的に確保するために、消費税や法人税の増税を検討すべきだという意見が与党幹部から出ている。政府の有識者会議からも恒久的な安定的な財源が必要だとして増税を支持する主張が出ている。やはり何らかの形で増税は必要か。

木原氏:2つはっきりさせる必要がある。1つは、これから5年間で緊急的に防衛力を強化すると言っている。緊急事態で強化をするということだから、財源がないからといってやらない、やれないということではないと、岸田総理は明確に言っている。従って2027年(令和9年)に向かって5年間は財源のあるなしにかかわらず、やるべきことはやる。2027年である程度の防衛力が達成した場合、その後維持、強化することもあるかもしれない中で、2027年以降、きちっとした財源をどう確保していくかということが今問われている。まずやらなくてはいけないのは歳出改革だ。無駄な予算をなくし、財源を捻出していく。その先、足りないことがあれば、国民の皆さんに広くご負担をお願いすることがあるかもしれないが、これは税に関わることだから、政府が、と言うよりは与党で、国民の代表である議員の皆さんによく議論をいただいて、それを踏まえて考えていくことだ。

次ページ財源の規模と財源措置については
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事