W杯「日本vsドイツ戦」プロの観戦術、3大ポイント 「"ここ"に注目するだけ」で俄然、面白くなる!
どうボールを奪うかを準備しても、ドイツと日本の力の差はいかんともしがたい。
前半の途中くらいから、日本は自陣に押し込まれる時間が長くなっていくだろう。日本のペナルティエリアのやや外に、日本のフィールドプレーヤー7~8人が集まる状況になるはずだ。
そのとき大事なのが、マイボールになったときにどう密集を抜け出すかだ。
ドイツの選手たちはボールを失った瞬間に、ものすごい勢いで奪い返そうとしてくる。ドイツ語では「ゲーゲンプレッシング」(意訳すると「即時奪回」)と呼ばれている。
ボールを拾った日本の選手が少しでも躊躇したら、ドイツの「ゲーゲンプレッシング」の波に飲み込まれてしまうだろう。
ドイツ戦は「日本がボールを奪い返した瞬間」に注目
そこで日本は今回、「どこへ素早くボールを蹴るか」を事前に決めている。たとえば、サイドの遠い位置には相手がいないことが多いため、そこへ目掛けて蹴るという感じである。
チームメイトがそこへ走っているかを確認してから蹴ると、時間をロスしてしまうため、見ないで蹴っても成立するようにしなければならない。味方がボールを持った瞬間、他の選手がそのスペースに走るという約束事を設けておくのである。
ボール奪取から2秒以内、場合によっては1秒以内に抜け出さなければ、ドイツの「ゲーゲンプレッシング」の餌食になってしまうだろう。
ドイツ戦を見る際は、「日本がボールを奪い返した瞬間」に注目してほしい。そこで相手に潰されずに縦にボールを運べるようだと、日本にも勝機が出てくる。
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