「ひとり広報」業務が膨大で大変なこれだけの理由 「頑張っているのに成果が出ない」人の解決策

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「何時間でやるか」については、私は明確な基準を設けています。

先ほど、広報がやるべき業務は「情報を整えて価値をつける」「価値を伝達する」の2つだとお伝えしました。「価値を伝達する」を「対、社外」「対、社内」に分けて、私は時間配分の黄金比を「情報の整理と価値化:社外への伝達:社内への伝達=3:6:1」と考えています。

価値の社外伝達が重要

広報としての成果を考えると、「価値の社外伝達」の行動量がもっとも成果に影響すると考えているため、配分がいちばん高くなります。しかし、伝達する情報に興味を持ってもらえなければ、いくら伝えても響きません。

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そのため「伝達」の半分ほどの時間を、「情報の整理と価値化」に充てています。そして全体の1割程度の時間を社内に向けて費やすことで、ひとり広報という活動や成果を共有していきます。

週単位や月単位でもいいと思いますが、この配分を目安にして、「何を、どこまで、何時間でやるか」を決めましょう。

もちろん広報の立ち上げ時などは、「情報の整理と価値化」にかける時間はもう少し必要になると思います。組織のフェーズによっても配分を変える柔軟性を持ちながら、広報活動にかけられる時間を把握して、各業務時間の目安を出してみましょう。

また、一度配分を決めたからといって、ずっとそのままでもいけません。当然、スキルが上がればできることが多くなり、業務効率も上がります。情報の整理と価値化のコツをつかんだら、扱う情報量をさらに増やすのか。それとも、社外伝達にかける時間配分を増やすのか。自分のスキルに合わせて、時間配分をコントロールしていきましょう。

小野 茜 株式会社EAT UNIQUE代表・広報パーソン

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おの あかね / Akane Ono

1981年、千葉県⽣まれ。カフェ・レストラン・ホテル等の現場経験、外⾷業界向けニュースメディアでの執筆・編集経験を経て、2012年に株式会社ABC Cooking Studioに⼊社。広報として企業広報および商品・サービス広報全般を担当した後に、新規事業開発・アライアンス担当へ。料理教室を「作る・⾷べる・触れる・知る」という体験の場として異業種とのアライアンスに積極的に取り組んだ。約5年在籍した後、2017年1⽉に独⽴。あらゆる企業の広報活動を社外から⽀援する広報パーソンに。2018年から3年間は宮崎県へ移住し地⽅創⽣の観点から広報活動に携わり、2021年より東京に戻り多種多様な企業の広報⽀援に携わる。

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