「安さがウリの会社」ほど実はファンが少ない訳

iPhoneが高額でも売れまくるのはなぜか?

Appleやスタバが「値下げ」を絶対にしない理由とは? (写真:SOPA Images/getty)
Appleやスターバックス、価格競争しなくてもトップシェアを誇る企業の秘密は「ブランド力」にあった。ブランド力を磨くことで企業が得られる「6つのメリット」とは? イオンやマツキヨなど大手企業の「ブランド再生」に貢献した乙幡満男氏による新刊『ブランディングが9割』より再構成してお届けする。

前回説明したように、ブランドとは「無形資産」です。比較的、中長期的な戦略の視点が置かれるブランドには、長期的な利益を生み出す力があります。ブランド力があると、具体的には、次のようなメリットがあります。

ブランド力を育てる6つのメリット

メリット1:価格競争をしなくていい

まず、ブランド力があると、競合他社と価格競争をしなくてよくなります。価格競争をしないということは、セールや値下げをしないということです。つまり、利益を確保できるようになるのです。

メリット2:リピーターがつねに指名買いしてくれる

また、ブランド力があると、リピーターがつねに指名買いをしてくれます。お客さんがそのブランドの商品やサービスを気に入れば、基本的には買い続けるので、長期的に利益を確保することができるのです。

例えば、「コーヒーはスタバ」「スマホはiPhone」「下着はユニクロ」といったよ うに、「私はこのブランド!」と決めている方は結構いるのではないでしょうか。

「このブランドのこの商品がいい!」と思ったお客さんは、同一ブランドのほかの商品の購入も検討してくれるでしょう。しかし逆に、「何これ? 期待外れ」と思われるような商品であれば、その商品だけでなく、同じブランドのほかの商品も買ってくれないに違いありません。そうなるとブランド毀損になってしまいます。

メリット3:お客さんが勝手に宣伝してくれる

高級品や家電などの購入を検討する際、詳しい友人に「この商品すごくいいよ!」と言われて購入したという経験はないでしょうか? ブランド力があると、お客さんがそのブランドのファンになって、勝手にそのブランドを宣伝してくれるのです。

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