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キャリア・教育 #「若き老害」常見陽平が行く サラリーマン今さら解体新書

就活生よ安心しろ、面接官も不安なんだ 群像新人賞作家が描く採用担当者の憂鬱

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  • 常見 陽平 千葉商科大学 准教授、働き方評論家
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採用担当者たちも就活生と同じ人間です(写真:ocsa / Imasia)

朝比奈:私も就活生のときは、それまで社会人と接する機会もほとんどありませんでしたし、しかも相手は自分を見定めする立場なので、採用担当者のことを非常に怖いと思っていました。ただそこで、ちょっとの想像力を働かせて、「採用担当者も同じ人間なんだなぁ」と思えたら、就職活動も楽になるかもしれませんね。

就活中の学生もぜひ読んでみよう

常見:学生にとって就職活動は辛いでしょうが、採用担当者だって会社からも、学生からも評価される立場で非常に追い詰められながら日々、仕事をしているわけです。そういった採用側の実情を知ることができるという点で、朝比奈さんの『あの子が欲しい』は学生が読んで救われる内容だと思いました。

朝比奈:学生は大人を過大に評価しがちだけども、みんな普通の人なんです。今の就職活動は、学生も採用担当者の方もお互いに無理をして、自分のセルフイメージを膨らませているようなところに問題があると思います。

常見:本来の自分とは違う、背伸びした姿を装っているわけですからね。

朝比奈:これから就職活動に出る学生は大変かもしれません。自分の知らない大人から自分が必要かどうかを勝手に判断されて、自尊心が傷つくことだって沢山あると思います。でも、そこをなんとか乗り越えて、社会への第一歩を踏み出してほしいですね。作者として、この作品を読んでくださった人が少しでも救われると嬉しいです。

 学生諸君、採用担当者も所詮、人間なんだ。これは大人の仕事の基本だが「相手はどう思うか?」という視点を持って就活に望んで欲しい。採用担当者だって、あなたを採用するべきかどうかもそうだが、採用できるかどうか不安なのだ。そう思うと、ちょっとは気が楽にならないか。面接官を面接してやるくらいの勢いで望めば怖くない。

 行こうぜ、満員電車の向こうへ。  

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