小島慶子、私こそ持っていた「おっさん性」の正体 日本社会をしんどくする元凶がそこにある

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小島慶子さんが自身の中にも発見した「おっさん性」とは?(撮影:梅谷秀司)
元TBSアナウンサーで、現在はエッセイスト、タレントとして活躍している小島慶子さん。先日上梓した『おっさん社会が生きづらい』(PHP新書)が話題だ。
「おっさん社会」と聞いて、自分が責められたように感じる男性もいるかもしれない。だがこの本、中年男性を非難することが目的ではない。
小島さんによれば、「おっさん社会」とは、人の心の「おっさん性」が肥大化した社会。小島さん自身、ある出来事を機に「おっさんは、私だ」と気づいたことが、この本を出すきっかけになったという。誰もが持つ「おっさん性」とは?

「おっさんの特徴」5つ

――ご著書では、作家の平野啓一郎さんや社会学者の上野千鶴子さんなど、5名の著名人と対談されています。トップバッターが「桃山商事」の清田隆之さん。ひたすら人の恋愛話を傾聴する「恋バナ収集」を活動の主体として掲げているユニットの代表です。清田さんが語った「おっさんマインド」について、教えていただけますか。

小島:清田さんが女性たちの話を分析して抽出した「おっさんの特徴」は主に5つ。事例も挙げています。

■上下関係に従順すぎる
 ・先輩からの誘いを断れないからと、恋人との約束を何度もドタキャンする
 ・「上司の命令だから」と、パートナーが相談もなしに転勤を決めてしまった
■何かと恋愛的な文脈で受け取る
 ・職場の異性をちょっと褒めたら、「自分に気があるのでは?」と勘違いされた
 ・二人きりになった途端“性”を出してくる仕事相手がいて困っている
■話し合いができない
 ・意見を伝えても、黙ったり謝ったりするばかりで、自分の考えを述べてこない
 ・意見交換したいだけなのに、言い訳したり、茶化したり、論破までしてくる上司
■身体のことを考えていない
 ・職場の人を見ていると、飲酒、喫煙、寝不足、偏食など、健康が心配になる
 ・パートナーは少し体調が悪くなると大げさにわめく。なのに病院には行きたがらない
■同性同士になるとキャラが変わる
 ・一対一では優しい恋人なのに、同性の友達がいる場だとなぜかマウンティングし始める
 ・職場の人たちは集団だと異性蔑視的な発言が増える。一人のときはいい人なのに
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