不毛な会議とアイデアが出る会議を分ける決定差 「進行表」の書き方次第で有意義な議論が進む

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想像するに、このサンプル資料を使うと、会議はこのような展開になっていくのではないでしょうか。

「これ、駒沢と大久保どちらでもやるの?」

「当日、土曜日だけど、全員出ても人が足りなくない?」

「このコストって全部イベントに使える金額?」

前提条件を探る質問がいくつも出てきて、肝心のアイデア出しの話し合いは時間切れ。再度、会議をすることになる……という結末が目に浮かびます。

こうした非効率な展開を避けるために、必要なことがあります。

議論が弾む資料は「ゴール」と「前提条件」がカギ

議論が弾む会議にするためには、会議資料の一番上に「今日の会議のゴール」を書くことです。

これはどんなタイプの会議資料でも共通の大原則です。

僕はスラッシュを付けて、段落を下げる書き方をしていますが、数字でも矢印でも、階層がはっきりと伝われば問題ありません。

ゴールという大項目の下に、前提条件の中項目、小項目がぶら下がる形です。(ちなみに、スペースを入れるときはtabキーを使うとスペースキーを押すよりもスムーズです)

『THE FORMAT―文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)

さて、ここで注意したいのが、ゴールの枠を広げないこと。

ぼくたちは課題を分けられるようになると、ついつい二兎を追いがちです。

たとえば、「集客増ができたら、新規の住宅申し込み者も増やせるかもしれない……」と想像を広げて、両方を一気に議論しようとしてしまうのです。

でも、これをやってしまうと会議が迷走します。

次ページアイデア出しの会議は、「ゴールを増やさない」
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