逃げ出したい「ムダ会議」を効率的に減らす裏技 皆うんざり「決められない」「長い」「退屈」を回避

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「1人ひとりの顔が映った四角いタイルが画面上にずらりと並ぶことには、大きな利点があります」

アハリは、こう語っている。

「自宅のリビングルームにいても、オフィスにいても、誰もが意見を述べられます。どの土地にいようと、時差がどうであろうと、画面に映し出されるタイルはみんな同じです。この点は、平等な参加を実現するという面で素晴らしいことだと思います」

このように会議の形式を精査することに加えて、「本当に出席する必要があるメンバーを厳選することも重要だ」と、ニーリーは主張する。「出席者の数をできるだけ少なくすべき」だというのだ。

ダレない会議、理想は「6人以内」

具体的には、「ソーシャル・ローフィング(社会的手抜き)」と呼ばれる現象が起きて、メンバーが会議の場に「出席」しているのに、話し合いに「参加」していない状態になるリスクを小さくするためには、出席者を6人未満に抑えるほうがいい。

見落としてはならないのは、単にテクノロジーを導入するだけでは十分でないことだ。テクノロジーの採用に関する歴史的研究によれば、テクノロジーのイノベーションも重要だが、そうしたテクノロジーが真の成果を生むためには、組織のあり方とマネジメントの慣行およびプロセスのイノベーションも欠かせない。

生産性向上のプロセスを強力に前進させたければ、テクノロジーのイノベーションと、連携のリズムを確立するなどの働き方の変革を組み合わせる必要がある。

リンダ・グラットン ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Lynda Gratton

ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界をリードする「働き方の未来」の専門家。全世界で最も権威ある経営思想家ランキングである「Thinkers50」では、トップ15にランクインしており、2018年には安倍晋三元首相から「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。著作である『ワーク・シフト』『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』シリーズ(アンドリュー・スコットとの共著)は日本で大ベストセラーに。長寿社会におけるキャリア構築の考え方――「人生100年時代」というキーワードをつくり出した中心人物である。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事