
ビジネスパーソンが真っ先に「ムダ」と答えるものとは(写真:Claudia/PIXTA)
ビジネスパーソンに「仕事のムダは何か?」と聞けば、真っ先に出てくるのが「会議」だと言って間違いないだろう。会議が長く、結論が出ないまま終わってしまうのは、なにも日本だけではない。グローバル企業のビジネスパーソンも、その非効率性に辟易(へきえき)している。皮肉にも、会議をオンラインで開催することが日常になったことで参加者が増え、ますますその時間が増えつつある。
全世界でベストセラーになっている『リデザイン・ワーク 新しい働き方』著者のリンダ・グラットン氏は、同書で会議を効率的に進めるユニークな方法を提唱している。
全世界でベストセラーになっている『リデザイン・ワーク 新しい働き方』著者のリンダ・グラットン氏は、同書で会議を効率的に進めるユニークな方法を提唱している。
会議時間、50年前よりも倍増の謎
さまざまな研究によると、企業幹部たちは週平均23時間近くを会議に費やしている。50年前、この時間は10時間に満たなかった。
また、平均的な知識労働者は、1日の労働時間の65%を同僚とのコラボレーションとコミュニケーションに費やしている(特に1日の労働時間の28%を電子メールに費やしている)。
そこへ新型コロナの感染拡大が起こり、コラボレーションの手段は大きく拡大した。今、リアルタイムでの連携は、シェアードオフィスやハブオフィスやカフェでの対面で行われる場合もあれば、「ズーム」などのプラットフォームを利用してバーチャルで行われる場合もある。
インドのムンバイに本社を置くテクノロジー企業タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)のイギリス部門で人事責任者を務めるラムクマル・チャンドラセカランはこう述べている。
「人々は、コンピューターの前で常軌を逸して長い時間を過ごすようになっています。その主な理由は、会議があまりに多いことです。とても簡単にビデオ会議ができるので、どうしても会議が増えるのです」
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