文章力のない人は誰でもできる「型」を知らない 埋めていくだけで書ける「フォーマット」を公開

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これからお伝えする「フォーマット」を使えば、メールでも、書類でも、チャットでも、誤解なく伝わる文章を、誰でも楽に書けるのです。

「キーワードはフォーマット」

実際に、「メール」や「メッセージ」で仕事をしたことがある人ほど、次のような本音を持っているのだろうと思います。

① 書くだけでは、伝えたいことが、伝わらなくない?
② 会って話したほうが結局、早くない?
③ 文章だけだと、感情がわからなくない?
④ あうんの呼吸で仕事ができなくない?
⑤ 仕事時間が増えない?

「書く、読む」で仕事を進めていくことに悩んでいる、もしくは「面倒だ」と感じている人は、「わかる、わかる!」と共感したかもしれません。

でも、ぼくの見立てでは、この5つの疑問は、どれも誤解です。

僕の考えは、こうです。

①  書くだけでは、伝えたいことが、伝わらなくない?

→「何を書いたらいいか」を知れば、すぐに、伝わる文章が書けるようになります。

②  会って話したほうが結局、早くない?

→「書いたもの」は、資産として残ります。一度書けば、多くの人に、何度でも同じことを伝えられるし、保存もできるし、検索もできるので長期的に見れば圧倒的に時短になります。

③  文章だけだと、感情がわからなくない?

→「感情を書く」「やりとりを一度で終わらせない」の2つを実践するだけで、相手の感情がわからずに悩むことはなくなります。

④  あうんの呼吸で仕事ができなくない?

→「話すときは伝えているのに、文章では伝えていないことはないか」気をつけるだけで、文章でも、あうんの呼吸で仕事が進むようになります。

⑤  仕事時間が増えない?

→「うまく書く」ことができれば、全員が何度でも参照し、共有できるテキストが蓄積されていきます。すると、どんどん効率が良くなり、闇雲な忙しさはなくなります。

初めて行く観光地で、目的のスポットへの行き方がわからない。

初めて行くお店に、どう行けばいいのかわからない。

よくありますよね。

そこで、ぼくたちは観光案内所で地図をもらったり、スマホで地図アプリを開いたりして、目的地に向かいます。

地図を見れば、自分のいる場所と目的地がつながり、道順がわかり、目印にすべきものがわかるからです。そうすると、誰でも目的地にたどり着くことができます。

じつはこれ、文章をうまく書くコツともつながっています。

次ページ仕事の文章は、「地図」だと考える
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